ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2007年01月31日

やってはいますが……

なんだかんだと理屈をコネようとも、実際に手を動かしてご注文の品を制作しないことには、二進も三進も(ニッチもサッチも)いかないことは、類するお仕事されていればおわかりの通り、自明の理。

なので、こちらのほうもやってることはやってます。
……が、如何せん、……です。
ようするに、なるものがなってません。

これを解決していくには、今、やろうとしている活動も手をかけない訳にはいかない。
ここまできて、どっちが先とか、言えない訳です。

出資者募集中です……。(でたな、他力本願!!)
冗談、冗談……、って、半分以上本気だったするのですが……。
(って、今年、ひと月目にして既に弱音か!?)

こういうことは、本来、書くべきではないのかもしれませんが、こういうことをあえて書くのが自分です。
12分のひと月終わって、今月はそんなとこ。

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2007年01月30日

まあ、日々の考察なんですが……

なんだかんだいっても、カラダがひとつという物理的な制約は超えようがない。
そのかわりといってはなんだが、アタマの中身、智恵やアイディアは絞りたい放題……な筈。(そこも誰かさんの場合は、ちょっと怪しいところがあるけどね。)

制約の中に自由な広がりがあって、自由な広がりを求めれば、制約もまた認めないといけない。
その上で、自分にできること、
良いも悪いもひっくるめて、己を知って動くことも大切な要因。

全部、独りでは抱え込めないけれど、投げっぱなしにもできない。
全体と個というのは、良いバランスが取れてこそ。
ますます、なにかが問われている。
と、思いたい今日はそんなとこ。

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2007年01月29日

とりあえず月曜日

やらないといけないことが溜まっている月曜日。
頭の中の整理もいまいち。
今年ひと月目にして、すでに停滞気味……。
己のキャパを越えようと思うものの、これはちょいヤバいです。
な、今日はそんなとこ。

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2007年01月28日

form meet OSAKA @ Kitahama

ということで、明けがた戻ったその足で、庭の井本氏と一緒にでかける……。(着替えたりしないのか?)

『form meet OSAKA』というのは、事務局をさせていただいている『form room OSAKA』の番外イベント。
ちょうど、秋田道夫氏の新しいお仕事『「Modern design for All」』の発表会と新連載が始まった『d long life design 13号』の発売日が重なったこともあり、なかなかイベントとしてもタイムリー。
まあ、それ以前に、大阪で発表会があったので、このイベントができた訳でもあるが……。

少し肌寒いながら、上々の散策日和。
集合地点の大阪市内北浜から、堀江の『D&DEPARTMENT 大阪店』まで、近代建築やらを見ながら、秋田センサーを頼りに散策する。

ミーティングの会場の選択を『D&D』としたことは、タイムリーで良かれと思ったこととはいえ、自分を含め、事務局の予測が若干見誤ってしまい、全体に向けてのレクチャー的なお話をしていただけなかったことは、ひとつ反省点であるが、それはそれとしても、個々には皆さん、秋田先生とお話をしていただけたご様子ですし、あえていえば、セミナー的なことは、次回の『form room OSAKA』で少し触れていただくこととして、『D&D』は二次会と思っていただければ、これ幸いでございます。

運営もお若いかたにお委せで、先生のジョークのお相手をさせていただくだけでございますが、回数も重なり、参加者の皆さん同士も多少顔見知りの方も増え、それが小さなコアになり、そこからまた、それぞれの交流も深まってなかなか良い感触になりつつあります。
場が芽生えつつある、今日はそんなとこ。

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2007年01月27日

倉敷生活デザインセミナー

ということで、

これに参加すべく、『家具の音楽』名嘉眞さんと乗り合わせて一路、岡山県倉敷へ。
少し早めに駐車場につくと、前々日に、名嘉眞ブログ『家具の音楽みたいやね。』で情報を得て、急遽、高知からご参加の『FLAT FURNITURE』さんと初めましてで合流し、倉敷の街を少し散策、偶然入ったお店で安くてボリュームたっぷり天丼ランチの昼食をいただきながらしばし木工談議。

時になり、美観地区にある古民家を改築した日本料理屋さんの会場へ入る。
それぞれ、自分の椅子に座りながら、講師の島崎信氏のお話を伺う。
まずは、ざっと島崎氏のこれまでの経緯を業界の逸話もからめて。
そこから、徐々に自分達、工房家具の現状や、在り方の問題点、これからの方向性へのご提案などを、国外の例や、これまでの経験からの考察を交え、ご提言いただく。
その内容が、今現在、これからに向けて、自分を含め有志で考えていることに少なからず近い線にあり、またそれに対するヒントにもなり、あまりのタイムリーさに、やはりそういう時期になっていて、それをやっていかなくてはいけないのだとあらためて思わされる。

お話のほうがひと段落した後、参加者が持ち寄ったひとつひとつの椅子に対し、氏の観点から、コメントをいただく講評会に移る。
さすがに、この道の第一人者だけあり、これまで相当の数の椅子を見ていらしたそのフィルターは、なるほど、うんうん!!と唸らざるえない程、的確であり、また厳しさの中に愛を感じるものでした。

正直、自分の椅子の番には、さすがに緊張してしまい、すっかり舞い上がってベタな関西人を演じただけで、ポイントだけしか記憶に残っていないというのが、これまたお恥ずかしいのですが、他の皆さんの椅子を見せていただきながらの、全体を通じてのその言葉から得られるものは、相当に大きかったです。

なかなか、これだけまとまった数の椅子とその制作者のかたを同時に拝見させていただく機会もなかったこともあり、まだまだ工房家具の世界も広いと感じます。

その後の懇親会では、講評会の延長戦となり、個々でお話しさせていただく時間はあまり取れず、今回の会の取りまとめをされている『HARUMI FINE CRAFT (ハルミファインクラフト)』代表の守屋さんにも、地域での活動についてお話をお伺いしたかったのですが、さすがにそこまで得ようとは欲が深過ぎたようで、それはまた次の機会となりました。

帰りは、名嘉眞さんに運転していただき、大阪市内で別れたのが、はたまた夜中のおやつの時間まえ……。
道端でひと息眠って、明けがた……。

それでもそれだけのことはありました。
素晴らしい機会に恵まれたこと、関係者の皆さま、そしてこのタイミングに感謝しつつ、今日はそんなとこ。

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2007年01月26日

今日も今日とて

普通の一日。
あれやこれやと、あとは椅子を仕上げる。
座板にケヤキがのると、印象が変わる。

怒濤の週末に向けて今日はそんなとこ。

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2007年01月25日

ちょっと通常業務

土曜日、これに参加するので、その時に持参する為に、大晦日に泣きながら完成させた椅子のじぶんち用サンプルがフレームのままなので、その座面をケヤキでつくる段取り。
あとは、ローテーブルの続きで、耳の掃除。
樹皮の残りが、かなりがっしりとついているので、濡らしたウェスにアイロンを当てて蒸らしながら、スクレイパーやら、エアーグラインダーに装着したワイヤーブラシやらで、悪戦苦闘する。
こういう作業をするとコンプレッサ−もすぐ息切れしてしまう。
あれなんか、久しぶりにちょっと普通……。
今日はそんなとこ。

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2007年01月24日

謎の樹種

今月に入ってまともにお仕事をしてない程なんですが、色々と泣くに泣けない事情がありまして、今に至っております……。
が、拾うカミありで、次の仕事にかかっています。

依頼主さんからの材料持ち込みでローテーブルを制作させていただく訳ですが、
なんと申しますかこの材なんですが、一応、材木屋さん曰く、「トネリコ」ということで買われた材らしいのですが、これがちっとも「トネリコ」じゃない。
そもそも「トネリコ」は散孔材じゃないですし……。
それじゃあ、これがなになのかというと、これが今まで見たことのない材で、検討はつけども確信までは至れない訳です。
そこそこ材木屋さんに在庫としてある家具用材の樹種を部材の大小あれど、そこそこ触ったことのあるつもりでも、所詮、そこそこはそこそこ、つもりはつもり、やっぱり世間は広いものです。

唐突ですが、ヒントです!!

色はかなり白いです。薄く黄色と灰色と緑色が見えます。
メープルっぽいといえば、メープルっぽい放射組織の配列をしていますが、メープルっぽいピンク色の系の放射組織ではなく、こちらもどちからというと灰色っぽいです。
樹皮がコルクみたいです。
耳の表面に放射組織の細かいぶつぶつがあります。
結構、鉋の刃当たりは良いほうです。

……うーん、ソフトメープルか、それに類似したカエデの類いか?
多分、そんな感じかと。
首を傾げたまま、今日はそんなとこ。

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2007年01月23日

孤高の百姓

お昼、『松下農園』の松下さんが野菜の配達に来てくださったときに、『木の暮らし研究会』の現在の活動状況についてちょっとお話を振られたので少し話し込む。

「孤高の百姓」とあえて畏敬を込めて形容するに値する、そのこと以外のすべてを捨てて、頑なに、ある意味、究極の生き方を選択されているお方である。
が、年齢的なこともあってか、人に思いを伝えたい、伝わらない、伝える機会がないことに、少しもどかしさを覚えておられるように感じる。

ただその思いは、どれだけ高い意志や意識と、実際の行動を伴っていたとしても、孤高という、ある意味、自然の摂理を語りながら、自然のバランスを崩している状況が感じられる現状では、なかなかその声も届きにくいのではないかと感じている。

極端な喩えであるが、どれだけ木組み、手作り、ネジ釘使わない、国産材や自然素材とこだわろうが、山で木を伐採するのは、チェーンソーであるし、その木をふもとまで運ぶのに、ディーゼルエンジンで走るトラック、製材機は、原子力で発電された電気が動力源であり、またそれぞれの業務に関わる人々の暮らしに対する考え方、そもそも、樹というひとつの命をいただくことから始まっているということまで踏まえ、そこに関わる、そのすべてにまで意識を向けてこそのこだわりではないだろうか。

どれだけ己の砦を築こうが、そこから一歩出た社会に目を向けることなく、また、それをそんなものと背中を背けてしまっては、結局、己の営みも逆に背かれてしまうのではないだろうかと……。

妥協することと、協調することは、ともすれば同意に捉えられる場合があるが、これは、似て異なるのではないかとも思っている。

この孤高の百姓には、あえて、また世間や世俗というカオスに踏み込んで、そして、そこから、もはやそこに紛れ濁ることのないであろう、その想いや哲学を、我々若者や未来を生きる者達に指し示して欲しいと思うのは、自分のとんでもない思い違い、もしくは思い上がりだろうか……。

他人のことをどうこういえる己の立場ではないことを承知であえて……。今日はそんなとこ。

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2007年01月22日

『泉州○○の会』あらため、『泉州うんちくの会(仮)』のメンバーの仕事場訪問記、その一

ということで、前回のミーティングの中で、まずは、お互いの仕事を知ろうということから、
第一回目は、宮大工の『恵風技工』辻さんの仕事場を他のメンバー4人で訪ねる。

辻さんは、云わずと知れた、かの西岡棟梁の直系の孫弟子にあたる正統的な宮大工さん。
もう随分前になるが、はじめてその存在を知った時は、泉州の片田舎にこんな人がいるなんて!?と驚かされた。

作業場には、ちょうど社寺物件をひとつ取りかかっているところで、とんでもない上等なケヤキが、これでもかと積まれていて圧巻。
確かに、あらゆる意味でボリュームが違うと驚かされる。
辻さん見てると、良いも悪いもなく、あの豪快でフランクで人なつっこいくて、ちょっとシャイな印象は、この人だから、これだけのものが扱えるのか、それまた反対なのか、どっちにしろ、なる程と感じてしまう。

それぞれの思惑がどう絡み合っていくのか、果たしてこれらがうまくまとまるのか、当事者として、これまで思ってきたことが一歩踏み出した思いと、それを少し俯瞰に見たときの思いの両方が微妙に混ざり合う。
結果を急ぎ過ぎてもなんだが、そろそろそんな悠長なことも言ってられなくなってきた複雑なスタンスが余計にそう思わせるのかもしれない。

これ迄ならできなかったこと、今だからできること、また先への布石になること……。
いろいろあります。今日はそんなとこ。

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2007年01月21日

今月のオープンルーム

ということでしたが、カミさんのお友達の近所の奥さまの会合となっておりました。
なにはともあれ、そうやって近隣の人間関係が築ければ、それはそれで、なにか嬉しいものです。

さておき、こちらはこちらで楽しい来客がありました。
昨年から、新しい出会いをいただいた方のおひとりで、家具職人であり、『虹紙製作所』として個人でも制作活動されている和田さんが遊びに来てくださいました。

自分より、半まわり強、歳のお若い方で、昨年来、何度かお目にかかってお話しさせていただく機会をいただいているのですが、相当、ストイック感じで、勉強、研究熱心という印象の方です。(ちゃらちゃらしたどこぞの誰かとは違うよな!!)

こちらの他愛無いお話にでも、興味を持って耳を傾けてくれるので、ついつい調子に乗って話し込んでしまい、アトリエに場所を移しても、こちらにも浅くてそこそこ広いそれなりのネタがあるので、夕方から冷え込みが厳しくなる中、また長々と木工談議となって、お昼過ぎに見えて、お見送りしたのが夜の10時にかかろうかという時間になってしまいました。

寒いアトリエの中で、ずっとおつき合いいただいた奥さま、ほんとうに申し訳ございませんでした。
うちも、似たようなものなので、なんとなくわかりますが、そういうもんだと思ってやってください。(笑)

相変わらずしゃべり過ぎな、今日はそんなとこ。

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2007年01月20日

樹望塾バスツアー

樹望塾のバスツアーで三木の刃物鍛治屋さんを見学するということで、参加させていただく。

当日の見学先は、
『岩崎のみ製作所』『山本鉋製作所』と、鑿と鉋の刃をそれぞれ製作している鍛治屋さん。

鍛接と火造りと、今まで写真でしか見たことのないプロセスから見学させていただき、これはなかなかの機会ということで、かぶりつきに食いついて見せていただいた。

どちらも、職人さんならではの流れるような手際のお仕事で、その緊張感に感動すら覚えるほど。
鑿の刃の特徴でもある鋼の巻きについても、この鍛接の作業の中に見られた。

日頃の疑問も色々と質問させていただいたリ、作業を見て、なる程と思うこともあり、これはなかなかの良い機会であった。

昼食後、三木を後にし、高砂市にある石乃宝殿を見て、帰りの山陽自動車道『権現湖パーキングエリア』で、『日本一こだわり卵』の『たまごかけごはん』を食する。

後半は、お遊び要素満載であったが、こちらもなかなかこういう機会でもないと、個人では体験できないことでもある。
という、バスツアーな今日はそんなとこ。

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2007年01月19日

ちょっと小丸太の製材

庭の井本氏が、縮小させる材木屋の土場に置いてある荷物を片付けにきていたので、ちょっと手伝ったりしていたのであるが、
仕事で伐採してきた樫の小丸太をお客さんのご希望で、なにかにできないかということで、それじゃあ、まずは製材するかということになった。

取りあえず作業しやすいように、チェンソーで短く切って、あとはバンドソーで、坐りの良いところを下にして半割にし、あとは普通に板目挽きして、残りを少し小割角にする。
自分にすれば、小丸丸々というのは左程ないが、作業工程自体はさして普段通りのことなのであるが、庭仕事の感覚だと、普通、切って捨てるのが当たり前のような小径の樹が、目の前で、ちゃんと木材、板になっていくのが珍しかったようで、随分と目を見開いていた。
彼も大概付き合いが長くなって、しょっちゅうアトリエにも出入りしているのに、あらためてそんなことを驚く姿に逆にこっちが驚かされる訳であるが、そもそも来てる時は手が止まっている訳だから、そんなもんだろう。
逆になれば、こっちもそんなもんだろうし……。

板になった丸太を嬉しそうに見ているが、そもそも、挽いてから、乾燥させないと実際には材にはなってないよ、と念をしておく。
小径で直通なので、無茶な乾燥をさせなければ、そんなに割れも入らないと思うが、まあ、そこまでこっちが心配することもない。

という、一日の風景を切り取って、今日はそんなとこ。

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2007年01月18日

ちょいカッコイイ普通の冷蔵庫

ちょいカッコイイ普通の冷蔵庫が届いた。
デザインは過度に足していくということではないことを教えてくださった恩師の、過去と現在とこれからをひっくるめた現時点での秋田道夫のカタチがそこにある。

この冷蔵庫が発売される経緯については、秋田先生のWeblogや『form room』でお話をお伺いしており、発売後、近所のジャスコにも見にいっていたのであるが、如何せん、ひとり暮らしのかたをターゲットとしたサイズなので、家で使うにはさすがに小さいし、そもそも、つい最近、買い換えたばかりだし……と思って見ていたところ、数日前、材木屋の事務所の冷蔵庫が壊れてしまったのである。
モノがひとつ壊れてしまって、リサイクルやらなんやらで余計な出費も増えるので、グットタイミングとは言いきれないのであるが、内心ほくそ笑みながら、サイズもちょうど良いし、お値段もお手頃ということを切り口に薦めて、早速、購入という次第。

一口で言ってしまえば、シンプルなデザインなわけであるが、ジャンルが違えど、自分もそういうカタチ、モノづくりを指向して精進し、ライフスタイルとしても提案する人間のひとりとして、常々、思考している訳であるが、ふと最近、普通のカタチ、シンプルなカタチとデザインの関係について、例えとして思ったことがある。

デザインにおけるそれというのは、赤ちゃんの持つピュアな無垢さではなく、老成して無垢になるということではないだろうかということ。

基本となるアイディアから、プランを練り、スケッチを重ね、それにまた実務や人生の経験、蓄積やそこからくる直感なども練り込まれ、足すだけ足して、そしてそこから必要最小限、最大公約数となる要素を抽出し、あえて無垢となす。
漠然とシンプルとひと言でいってしまっても、そこにあるカタチの深さがそれぞれ違ってくるように思う。
カタチの深さというのは、全体とディティールのバランス、使い勝手や用としてのカタチ、それ以外にも、開発から生産までの経緯等々、あえていえば思想、哲学的なことまで、見えるところ、見えないところまで全部ひっくるめてそのカタチを形成することで感じさせられるのではないだろうか。

自然界に見られる美しいカタチというのは、環境や状況に合わせて、いく年もの進化のプロセスを経て、研ぎ澄まされてそこに至ったものであることも似た例えかもしれない。

この冷蔵庫についていえば、『プロダクトデザイナー秋田道夫』という存在を現時点で知ろうが知ろまいが、普通に美しい暮らしを好む購入層のかたであれば、しごくアイコン化された冷蔵庫として、今、売り場に並ぶ冷蔵庫を見れば、ごく自然に選択肢に含まれることは、想像に難くない。
あえていってしまえば、バカ売れすることはないのかもしれないが、このカタチで長く売られ続けることでのメリットも想像できる。
無駄にモデルチェンジする必要がなくなれば余計な投資が減り、飽きられなければ、無駄に使い捨てられることもなく。かといって、このサイズのメインターゲットである独身者が世帯を持てば、適当な時期に買い換え需要も生まれる。

余談になるが、そういった意味でも、『ハイアール』というまだまだ日本では一般に名の知れていない中国のメーカーの冷蔵庫ということで、価格帯や、ターゲット層を含めても、冷蔵庫にメーカーやブランドということをあまりこだわらない購入層に向けられているという点は、マーケティング的にも考慮されているのではないだろうか。

あのホワイトボードに一見こともなげに描かれる線は、無から生まれるものでもなければ、天から降ってくるものでもないということ。
かといって、そういうことを必要以上に大仰にモノに語らせない。

普通というのは、そういう様々なプロセスを経て、普通になること。
表層のラインを追って、デザインを語るべきではないということを、あらためて思い知らしめてくれる。
折れそうなときは、冷蔵庫に向かって相談事をしてしまうかもしれない……。

ちょいカッコイイ普通の冷蔵庫であるが、自分にとってはそんな冷蔵庫でもある。
冷蔵庫かく語れリな、今日はそんなとこ。

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2007年01月17日

泉州○○の会

年末に、忘年会と称して、顔あわせをした有志メンバーで、あらためて第一回目のミーティング。

それぞれ普段の個々の仕事ではできないような

寄ってこその凝縮してできる尖った

そして、それが個々の仕事に還ってくるような

そんななにかができないだろうか。

これは、なにか始まるかもしれない。
というより、まあ、もうそろそろ始めないといけない面々といったほうが……。
それぞれに事情がございまして。
今日はそんなとこ。

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2007年01月16日

ダークサイド

毎日生きていれば、いろいろありますよね。
仕事も続けていれば、良いことばかりでもありませんし、思いもよらないことが起こったりいたします。
こういうとき(だけは、)普段からのリスクヘッジの大切さ、痛感いたします。

なってから悩んだところでならぬものはなりません。
こうやってここに書けているうちは、まだマシなのかもしれませんし……。
今日はそんなとこ。

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2007年01月15日

振幅

人生だいたい均衡が取れているもので、調子が良いと思っていると、たいてい悪い波が来る。
そう考えると、あんまり極端に調子が良くなリ過ぎるのもある意味、裏返しに怖いものかとも。
まだまだ、振幅の幅が小さいと思える今でさえ、こんな調子なのだから……。

人生は修業とは言うけれど……、今日はそんなとこ。

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2007年01月14日

新春恒例もちつきの会

もう『木の暮らし研究会』の新春恒例行事となった「もちつきの会」

年々、内輪だけになりつつあるが、今年は多方面で余計に気を張って、また気を使うつもりな分、ここはこれぐらいのほうが、気が安らいで良い。

餅ついて食べて、『松下農園』の辛み大根を薬味に、打ちたてのお蕎麦を食べて、仕上げに焼き芋で、もう満腹満足……。

程良く骨休めになりました。
今日はそんなとこ。

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2007年01月13日

東海地区出張

ということで、
関西の木工会の事務局メンバーの松田さんとともに、まずは『家具の音楽』の名嘉眞さんをお迎えに工房のある三重県名張へ。
お迎えついでという訳ではないが、ご自宅横に建てられた工房を見学させていただく。
限られた敷地で決して広くはない中でも、使い勝手良く工夫され、程良く整理整頓されていて、流石、職人さんの仕事場という感じ。
ああだこうだと話していると、ここで一日過ごしてしまいそうな勢いなところ、ふと我にかえり次へ向かう。

四日市インターで『木工房ろくたる』の服部さんと落ち合い、そこから工房へ案内していただく。
こちらも流石にあれだけの仕事量をこなされている仕事場という感じで、すごくリアリティーが感じられる。
服部さんも、道具に対する造詣が深くていらっしゃるので、色々と仕事に応じてアレンジされた面白い道具を見せてくださり、道具好きの名嘉眞さんの目の色が変わる。

そこから『DEVOTE』『Quali』の両工房へご案内いただく。
両工房とも、もう、かなり以前から同年代リンクに掲載させていただいて、お会いしたかった方々で、今回、初めてお目にかかることができた。

正直、余所の工房を拝見させていただくと、自分の至らなさが余計に目についてしまう。
お仕事が回っている工房というのは、なんとなく空気感の違いを感じてしまうのは、さすがに萎縮し過ぎか……。

その後、東海地区木工会の新年会に参加する。
こちらは、先日の関西の木工会の新年会と打って変わって、メンバーの年齢層が若く、その分勢いがある感じ。
お互いが、それぞれ若いなりにプロ意識を持って仕事をこなしているプライドの様なものが滲み出て、それが絡み合って良い刺激を産み出しているように感じる。

関西でも、こういうピリ辛で刺激的な集まりが持てないかな。(今度は、誰に投げ掛けているんだ!?)

帰りは、松田さんの運転で、乗って(酔って、寝て)帰るだけなので助かりました。(お二方ともありがとうございました。)
で、天王寺に着いたのは、そしてまた、夜中のおやつの時間……。
今日はそんなとこ。
(東海地区の皆さまありがとうございました、これを機にまたどうぞよろしくお願いいたします。)

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2007年01月12日

お昼過ぎから外出

まず、富田林で建築中の建築士の方のお宅兼事務所へお伺いして打合せ。
RC構造のモダンな外観の中に、和風の空間と土間に竃があったり、なかなか面白い空間構成をされていたのであるが、ご施主さんである建築士のかたとお話をさせていただいたところ、ご希望とご予算のギャップがお互いに飲み込みきれそうにない感じで、残念ながら、お話をお伺いさせていただくにとどまりそう……。

その後、テーブルトップに使うホワイトアッシュの材料を仕入れに、大阪南港平林にある小郷木材へ。
一年ぶりぐらいに事務所へお伺いすると、オリジナル家具のショールーム的空間ができていて、担当のかたとお話をさせていただく中で、またなにかいいご提案をさせていただける機会ができるかもしれない。

そして夜、事務局として参加させていただいている、プロダクトデザイナーの秋田道夫氏が主宰される『form room OSAKA』のミーティングに堀江の『D&DEPARTMENT DINING』へ。
こちらのほうの運営は、いよいよ若いメンバーを主体に動き出しそうな感じ。
ここでは、もうそろそろのおっさんは、適当に口を挟んで、刺激をいただいて、楽しませていただくぐらいが程良い。

という、今日はそんなとこ。

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2007年01月11日

スパムロボ見参!!

本サイトの掲示板に、ここ数日で、やたらとスパムコメントが投稿されるので、どういう仕組みなのかと調べてみると、どうやら、スパムロボット、マシンスパム等々と呼ばれているものらしく、こちらのアドレスを登録し、投稿フォームを解析し、それに最適化して投稿するという、ある意味優れた羨ましい機能を持っている。
そういう能力を、そういうふうに使わないで、もっと世の中の為に使えないのかと、問いたくなるのはやまやまであるが、相手がわからないのでそうもいかず、こちらもなんとか対策を練らないといけない。
そもそも、うちの掲示板は、昔ながらの掲示板なので、簡単に解析できるし、かといってスクリプト組み込んで対応させるなどという芸当もできないしで、取りあえず、掲示板フォームのあるindexページのアドレスを変えて、ひとつページを噛ませてリンクさせるということで対応してみることにした。
また巡回ロボットにアドレスをピックアップされてしまえば元も子も無いのだが、まあ、いちいち投稿を削除するよりは、その都度、アドレスを変えていくほうが、多少猶予がある分、まだ作業的にマシかという無い知恵と技術を絞ぼり、ローテクを駆使した折衷案である。

自動リンクになっている分、掲示板の読込みが、一度つっかえるので、お使いいただく際に、多少違和感をお感じになられるかもしれず、ご迷惑をおかけいたしますが、かくいう訳あってのことですので、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。

ほんと、ロボットに怒ってもしかたないし、どこに持っていけば良いのか……。
なんとも情けないというか……、今日はそんなとこ。

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2007年01月10日

久しぶりに取材でした

午後から、大阪南部版『あさひゆめほっと』から取材のご依頼をいただいたので、お受けさせていただく。
インタビューが、まず、この仕事に至るまでの経緯ということで、二十歳ごろからお話が始まったので、それから10年間のエピソードを話すだけで、話し好きも程が有るが、なかなか工房オープンに至らなかったりして、それにまた10年、その上、これからのお話もしたりして、これをどのように記事にまとめられるのか、すごく興味がある。
これまでも、お話をさせていただく機会をいただき、最近は、ストーリーもまとまってきつつあると思っていたのであるが、久しぶりにおさらいしながら話すと、以外なことが、最近の考え方に繋がっていたリ、話しながら、また違った気付きがあって少し“へぇー!?”などと思ったりする。
お話の流れの中で、取材にこられたリポーターのかたが、実は、同じ高校のふたつ上の先輩で、以前、積み木のワークショップに遊びに来てくださって偶然再会した部活の先輩と、幼なじみだということがわかり、また、近くでパン工房をされているということで、またご縁の不思議を感じる。
2月5日号らしいですが、如何せんローカルですので、ご覧いただけるご機会がございましたら……。今日はそんなとこ。

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2007年01月09日

今宵は宵戎

早じまいして、今宮戎の宵戎へ出かける。
今年は、うちが一家揃って、井本家が、奥さまとお嬢さんが風邪でダウンしてしまい、井本氏と長男でのお参りとなり、ちょうど昨年と入れ替ったカタチ。
さあ、来年はどのような組み合わせになるでしょう?
って、そういう問題じゃなくて、皆で参れるのが一番。

参道に屋台も沢山でているので、あれこれ少しづつのつもりが、四人だと、積もり積もって結構使ってしまう。
これじゃあ、余所でちょっとマシなもん食べられたのに……なんていうのは、粋じゃないな。

人は何故、夜店であの物価に関わらず、あんなにお金を使うのか?
ビジネスのヒントがそこにある。
商売繁盛で♪笹持ってこい♪♪な今日はそんなとこ。

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2007年01月08日

なにか生まれそうな予感……?

『丸一木工所』の谷本さんのご紹介で、おつき合いのある八尾市内の家具屋さんが、地元大阪で活動する家具工房にご興味を持っていただいて、なにか一緒にできないということで、折角なので、ご一緒いただいてお話をお伺いに出かける。
当初、若干の見解の相違で、お話の噛み合わなかった感があり、ご一緒いただいた谷本さんをヤキモキさせてしまったようであるが、色々話すうちに、こちらの社長さんが昔ながらの家具屋さんで、今の家具屋さんや量産家具メーカーの在り方に問題意識をすごく持っていらっしゃるかたで、少しずつ方向性の合致点を見、こちらも余計な意地を張るのを止めにして、お話させていただいた。
色々、お話も弾んだのであるが、ただ、今の段階では、相手さまから見て、こちらも海の者とも、山の者とも判らぬ身で、具体的にどうこうとまでのお話に進むことは、さすがにかなわなかったが、今後への期待は感じられた。

もし、これからがあるのであれば、話を進めさせていただくにあたり、ちょっと心に描いているプランはあるが、まだまだ咀嚼中なので、あえて書くことはしないが、家具屋さんが家具工房の家具を仕入れて売る。家具工房は、販売先が増える。という、当たり前のカタチ以上のものを産み出せなければ、今まで通り。
今まで通りなら、別に今さるやるまでもないということは思っている。

その後、カミさん達が帰ってくるので、新大阪へ迎えに行くことになっていたのであるが、社長さんとあまりに話が弾み過ぎて、連絡があった新幹線の到着時刻にまだ八尾におり、大幅遅刻でどうしようか、怒らせたままいって、帰ってまた怒られると、内心、恐ろしく焦ってしまったが、念の為、確認の電話を入れると、なんとまだ名古屋にいるということで、カミさんが1時間、時間を勘違いしていて、ホッ……という落ちがついたところで、今日はそんなとこ。

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2007年01月07日

年明け一週

いやなんかもう、年明けてから、実務的にはなかなか前に進めてないというか、すでに遅れをとっているというか、そもそも昨年からの持ち越しがある時点で……。
今の時点で、これでは今年も増々、先が思いやられます。
毎年、成長がないというか、反省がないというか……、今日はそんなとこ。

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2007年01月06日

今日もまた新年会

朝遅く、ベテラン木工家の皆さんと共に目覚める。
流石に、残っているというか、年々だんだんとお酒が残るようになってきている気がする。
嬉し恥ずかし四人で朝帰り。
若干重たい頭のままで大阪の北部豊中から中央部大阪市内を突っ切り、南部泉州へ帰る。
案の定、ひと駅乗り過ごし……。
お昼過ぎ、事務所へ戻ってしばし過ぎたところで、柿花さんから電話をいただき、つどい工房の米田さんのお宅で新年会におよばれになる。
沢山のご馳走でお迎えいただくが、流石に迎え酒はカラダが受け付けず程々で。
久しぶりなので工房を見せていただくと、なんと、DELTAのユニソーが新たに導入されて、テーブルソー3台モードになっている。
まあ、もうここまで行き着くまでのプロセスをここ数年見続けているので、少々のことでは驚きませんが……。

夜、豊川さんの奥さまからお電話をいただき、お宅に鞄を置き忘れているとのこと。
そういえば、なんか手ぶらで帰って来てたと思い出して焦る。(そこまで二日酔いでボケてたのか!?)
お手を煩わせて、わざわざ送り返していただくことに……。
申し訳ございません……、そして、お恥ずかしい……、今日はそんなとこ。

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2007年01月05日

ミーティングと新年会

関西の木工会の運営についてのミーティングと新年会があって出かける。

ミーティングのほうは、今まで、新参会員ということ、会の中にあまり知った人がいなかったということもあり、少し遠慮しいしい距離を置いていたが、でしゃばりが端から見ている限界もあり、自分がやってみたい方向性を具現化させる為、またそれをさせていただける懐の深さを見て、今後、運営事務局として、前向きに、主体的に活動していくことに相成りました。

ミーティングのあと、その足で、新年会へ。
前座でかなりウォーミングアップできていたところにお酒が入り、先輩の皆さんを前に、結構ヒートアップして、随分失言、無礼をしてしまったかもしれない……。(お酒の席だからといって、かもしれないというのもどうかな。)
その上、その先輩方のうち三名と帰りの電車を逸し、会代表の豊川忠宏氏の豊中にあるギャラリー(ご自宅)に押し掛け、惨事会ならぬ三次会に発展する始末。
流石に時計の針が、夜中のおやつの時間を指す段階になる頃まで飲むと、もう覚えていることのほうが少なく、ご迷惑なことにそのまま先輩方とともに、寝間までお借りする結末。

関西の木工会については、現状、ベテランの方と、守口技校の学生が会員構成の中核となっており、自分達の年代の制作者の参加がほとんどない状態なので、今後、具体的な活動を通じて、興味をもっていただき、会員の層を広げていきたいと思っています。
会だ、派閥だ、云々ということでなく、なんにせよお互い得られるものが大きい活動に結びつけていきたいと思っていますので、できれば関西地域の若手制作者の皆さまにも、広くお力をお借りしたいと思っています。
顔を見たり、お会いする機会があると、そんなお話しもさせていただくことと思いますが、どうか温かい目で見てやってください。
今日はそんなとこ。

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2007年01月04日

もう四日

なかなか本格始動に至らず。
あれこれしてるだけの一日。

夕方から、いまや独り正月恒例の井本家にお食事およばれ会。
ひとりだと、どうも不摂生になり、三日ほとんどまともな食事をとっていなかったので、久しぶりにまともな食事にありつく。
そのままおコタで横になって、ウトウト……。
適当に目覚めて、お暇する今日はそんなとこ。

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2007年01月03日

三元日

なのでだらだらと……。
やっぱり独りだと結局、家に帰らない、帰る必要がないから帰らない。
サイトの更新も、いまいち頭が回転していないので、アイテム紹介もなかなか良いコメントが浮かばない。
浮かばないとだらだら……。
だらだらスパイラルで、ほんと増々キ−が進まなくなる。
写真も補整が必要で、結構手間かかってしまうし。
昨日からなんだかずっと机の前で過ごしっぱなし……。
根っ子生えつつある今日はそんなとこ。

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2007年01月02日

新春コトハジメ

年末から引きずっていることに手を付けはじめる。
新年ぐらいは、とっととサイトの更新をしておかないと、トップがいつまでもクリスマスツリーというのもみっともないので、編集にかかりはじめる。

今年も年賀状は……。
どうしよう、今日はそんなとこ。

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2007年01月01日

元旦

2007年ということで、今年も、床の電気カーペットの上で仮眠ということで朝を迎える。
カミさん達が起きてきても、気まずい雰囲気、おめでとうという言葉をどこかに置き忘れた新年。

なんだか居心地の悪いまま、母屋で念願の一家で新年のお祝いをする。
自分的には別に正月どうこうや、新年だからなによという風でもあったが、相応に年を重ね考えかたも少し懐古的というか、保守的というか、になってきたのかもしれないが、自分達が子どもの頃にやっていたことをまた自分の子ども達にも伝えていきたいという気持ちになってきたことと、そしてより、内孫が同居しているにもかかわらず、いつも三人で簡単に済ませてしまっている状況で、いわずにしろ、親父はきっと一家揃って祝いたいんだろうなという心中を察するにつけ、見るに見かねていたが、やはりこうやって皆で揃ってお正月を迎えるのが良い。
またこういうことをきちんとすることで、無事に一年を終え、そしてまた新しい一年迎えられるという喜びや感謝を実感することも意識付けておけるのかもしれない。

まあ、これだけしておいてもらえれば、後はどうでも良いので、カミさん達は横浜へ帰省ということで、新大阪までお見送り。
戻って、完成した椅子を新年早々にお届けして、ひとり身となったところで、お正月休みにして、映画の日ということもあり、話題のサブカルアニメ『鉄コン筋クリート』を観に行く。

結局のところ、ひとりでお正月三元日を過ごす訳であるが、儀式を済ませておくのと、そうでないのとでは、随分と気持ちの持ち様も違っているし、今日一日で、自分のお正月は終わったということでもなんか区切りがついて良い、そこが例年と違う感じ。
30代最後の一年、次の年代への準備になりそうな予感をふつふつと感じる一年、結果に繋がる行動を意識してまた過ごしてきたいと思い、今日はそんなとこ。

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