ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2006年07月31日

また月末なのに……

もう一脚のプラン……悩ましい……。
またひと月去り、今月はそんなとこ。(こんな日記も読みたくないな。)

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2006年07月30日

お盆前のお墓参り

お盆前にお墓参りを済ませに、滋賀県の蒲生郡日野町にある墓所へでかける。
正規のお盆の時期は、カミさんと子ども達が長期里帰りになるので、自分と父母で参るのがここのところ例年のパターンになっているのであるが、そろそろ子ども達もそれなりの年代になってきたので、そういうことも意識的に見せていきたいと思って、少し早いがその前にでかけることにした。(もう没後の墓守の心配か!?)
子ども達もそれぞれ、おじいちゃん、おばあちゃんの傍らでお手伝いをして、親の変わりに親孝行をしてくれ、まさに親孝行な子ども達であった。

ご先祖孝行を済ませ、気持ちもすっきりしたところで、近隣の甲賀市に、同年代リンクにも掲載させていただいている川端健夫氏の家具工房『川端カタチ・ツクリ創作所』のある菓子工房『マンマ・ミーア』を訪れる。

セルフリフォームされた古い校舎の中に奥様のつくられるお菓子の工房とカフェ、ギャラリー、家具工房が併設されていて、こういう系が好きな人とっては、すごく感じる空間になっている。
また、お仕事とライフスタイル直結型みたいなスタイルを目指される方にとっても、なんとなく理想的に感じられる在り方のようにも思える。(単に自分が羨ましがってるだけじゃないの?)
そう、こういうのやりたーい!!っていっても泉州、岸和田という響きだけで、もうイメージが……。
ロケーションも、盆地特有の地形で空も広く、風光明美なまさに田園風景で、うちの辺りの似非田園風景とはまったく似て異なる。
週末のこともあってか、すでに数台のクルマが駐車され、その中には他府県ナンバーのクルマも見受けられ、川端氏とお話ししている間にも数台の出入りが見られて、こう、なんて言うの、先走られた感がなんとも悔しい……。(嫌なことを言わないの。)
冗談(嫉妬!?)はさておき、実直そうな印象の川端氏と、雰囲気のあるいい感じの奥様とが、そのままそこの空気感にもなっている。そんな風に感じさせる本当にいい雰囲気のお店でした。
唯一、自分だけ川端氏の工房でお話しに夢中になってケーキを食べ損ねたことが悔やまれる。

あとは、ついでといっちゃ何だが、寄り道をして東大寺の大仏を見に奈良に。
自分的には法隆寺か薬師寺のほうを見たかったのであるが、子ども達への見た目のインパクトと、前々から、カミさんも見せたがっていたこともあってそんなことは言い出せない。
いずれにせよ、かえりのクルマで聞いた感想では、フウタがあっという間に奪いさられた鹿せんべいのほうが圧倒的に印象に残ったようでなんとなく微妙……。
ちなみに、東海道中膝栗毛のヤジさんが確かお尻を詰まらせた柱の穴は、ここの柱の穴だったでしょうか。確かにもう自分にもくぐれませんでした。

なにやら主題があやふやな、今日はそんなとこ。(日曜日毎に出かけてるけど、大丈夫なのか?)
……汗

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2006年07月29日

あれ、もう土曜日!?

自分の前のプレハブアトリエを使ってくれていた柿花さんの工房御木楽が工房移転するに伴い、木工教室の生徒で木工稼業志望のヤマシタくんが、預けていた材料を引き取りに来たので、ちょっとアトリエにお招きして話しをする。
まあ、彼も顔を見ると自分から小言を言われるので、うんざりだろう。
すっかりストレス解消の槍玉にあげられているようなものか。
こっちは授業料いただきたいぐらいのお話のつもりなんだけど……。(それほどでもない、笑)

上も下も前も横も詰まってきてますよ。
立ち位置失わないようにしないと……。今日はそんなとこ。

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2006年07月28日

さて、

ひとつの椅子は、方向性というか、そういうのが見えてきて、図面に落とし込みながら、手元にある部材と手つかずのサンプルの椅子のフレームで検証したりしながら、具体的なディテールや構造を検討していく。
そうすると一見、光明が差したように思えるが、それはそれでまた別の一歩進んだところでの無限の回廊に迷い込んだりする訳である。
大抵この繰り返しでプランニングは固まっていくのだが、これが最初の思惑通りすべて運ばないのが辛いところ。すんなりとできる時もあれば、簡単にできそうと思っていたところが思わぬところで落とし穴があったりする。
こういうこともある程度、的確な予測で平準化しなくては事業としてはよろしくないのは重々承知しているつもりであるが、そうも言葉通りにいかないのも、これもまたワンオフの辛いところでもある。
賢くならないと……。今日はそんなとこ。

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2006年07月27日

書けないって……

今日も今日とてそんな感じ。
実質、梅雨も明けたのか、日に日に暑さも増してくるし……。
頭の中は、梅雨まんまだが……。
うーん、今日はそんなとこ。

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2006年07月26日

膠着状態

いくら仕事があろうともプランが立たなきゃ、手も機械も動かせないというのが自分の仕事の痛いところ。
なかなか打開できずにモヤモヤが募る。
そうすると、かえって集中力が削がれ、またモヤモヤが募るという悪循環。

それにまして、もう月末のこんな時期、そりゃ頭も痛くなる。
こういう時間の積み重ねが、そのまま負債の積み重ねに繋がっているのは、一目瞭然。

茨の道……。(夢のないことを言わない!!)
今日はそんなとこ。

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2006年07月25日

次のお仕事

というか実際には今のお仕事になる訳だが……のプランをまとまる。
椅子を2種類1脚づつ。
コンセプト的にも、用途的まったく別なものになるので、ちょっと思考的に行き詰まり気味……。
制作のプロセス的に2脚同時進行したいということもあってのことだが、欲張るとかえって仇になる。
この挟間のモヤモヤ感がなんとも気持ちが悪い。
うーん、今日はそんなとこ。

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2006年07月24日

これまた月曜日

遊び疲れというと不謹慎極まりないのであるが、実際一日疲れたまま過ごしてしまった……。
お盆明けぐらいまでに順次納品できるよう数点制作にとりかからなくてはいけないので、疲れてばかりもいられない。
ちょっとまた気合いを入れ直さないとあっという間に時間は過ぎる。
喝ーッ!!今日はそんなとこ。

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2006年07月23日

続・サマーキャンプ

朝、二日酔いの頭をかかえて目覚めると、そこは淡輪。
ちなみに今週もなぜか車中泊……。

テントを片付け、次のコーナ−は、岬町青少年の森。
すぐそこの裏山のつもりでついていくと、途中から道がダートに。
ここ数日の雨でより一層それっぽい雰囲気に、乗ってる車がいつもの配達グルマだけに若干心許ない。(このクルマも大抵酷使されどおしだな。)
そんな道を今しばらく走ると、少し開けて着いた辿りついた所が、洗い水も川からポンプで汲上げるというまさに本格派向けアウトドア施設。
最近よくあるアクセスのいいなんとなくお気楽アウトドア施設と勝手に勘違いしていた自分が悪うございました……。

そこで、松下さんの野菜を使って、キャンプといえばカレー!!野菜たっぷりカレーを皆でつくる。
その間、子ども達は川遊び。
上流すぎてか、かえって生き物が見当たらない川でやっと見つけたトンボのヤゴらしき水辺の小動物。
石の上に登ってきているので、多分、近々羽化をするのだろうと思い、放っておいてあげようと促し、別の所で水遊びをしたり、調理の邪魔をしにいったりして、またしばしらくして川へ戻って遊んでいると、リツキが自分を呼ぶので、どうしたのかとそっちを向くと、さっきのヤゴがトンボになりかけてるというので、それを見ると、なんと脱皮して羽化をし始めている。
セミの羽化は、数年前、幼虫が自分の足を木と間違えて登ってきた時に見たことはあるが、トンボの羽化の瞬間は初見も初見である。
しばらく見ていると、だんだんと羽根も伸びてきて、トンボらしい姿になってきた。
あまり見ていると、緊張して飛び立てないかもしれないので、いい瞬間は見せていただいたので、また少しそっとしておこうといってるところで、丁度、カレーもできてお昼ごはん。
お腹も満腹で、遊び疲れて昼寝している間になぜか片付けも終わってしまって、残念。(それは狙ったんじゃないの!?)

海山川キャンプと夏休みバラエティーを一度に贅沢に味わった分、費用の精算をすると、そちらのほうも相応に贅沢プライスになっていて、ちょっと目玉と心臓が飛び出してしまった……。安近短の企画のつもりだったのに……。しかも、夏休みはまだまだ始まったばかり……。
まあ企画オマカセで皆で楽しんだのだから、今更それをくよくよしてても仕方がない。
また頑張って仕事しましょう。(決して、子ども達遊ばせる為に仕事してる訳では無い筈だと思うが。)

帰り道、雨が本降りになり、間一髪のところでお天気には恵まれたことだし。
またイシガメには出逢えなかったけれど……。今日はそんなとこ。

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2006年07月22日

梅雨明け前のサマーキャンプ

木の暮らし研究会のイベント「松下農園で農業キャンプ」に家族で参加する。
朝から、松下農園で収穫するところからはじまるのだが、午前中、でかける前に片付けておきたい仕事があったので、一旦、子ども達をそこまで送り、戻ってまたお昼前にテントサイトになる大阪府岬町淡輪にある、開墾中の新しい松下農園へ移動する際に合流する。
このあたりは大阪と云えど、うちのほうよりさらに風光明美なところで、また大阪に残された数少ない海水浴場ということで、昔からこのシーズンはアクセスに一本しかない国道が渋滞のメッカになっていて、近場といえど、ちょっと行く気が起こらなかったのであるが、新しくバイパス道路が開通し随分とアクセスも良くなって、また海洋施設も整備され海水浴場も素敵にネーミングされてちょっとした安近短リゾートとして見直されつつあるのかもしれない。

そんなビーチで、子ども達に付き合って、もう数年ぶりになるカラダの衰えが顕著に表れた水着姿を披露し、大抵のことは経験して繊細な質の割りに随分と図太さも増してきたのであるが、久しぶりに羞恥心という言葉がカラダ中を駆け巡った。(特に白い腹部がか?)
ひとしきり子ども達と海水浴をしてからのバーベキュー、アルコールが入って、昨晩の睡眠不足と梅雨の疲れでひと眠り。
ちなみに運動神経が鈍い系の自分がフウタの歳(小学3年生)には、初めて顔を上げたまま泳げるようになって喜んだ頃なので、未だに浮き輪を手放せず、プールで息継ぎもできていないという話を聞くとちょっと心許なくなってくるが、そういうことにろくすっぽ気を掛けていなかった自分にもそれは還ってくるのだと思うと、それもある意味仕方がない。それでも、仰向けに自然浮遊するところを見せてあげると、果敢にチャレンジするところは、自分に気遣ってくれているのかもしれないが、なんとなく彼らしい。
また、リツキといえば、少し沖にあるフロートに皆で上がっていると、砂浜のほうから迎えに来てと叫びながら浮き輪で浮かびこちらへ向かって来たので、笑顔で手を振りながら要求を無視して見ていると、流されながらも一人で辿り着き、大人でも上がるのに難義するフロートにも勝手に上がってきて、彼らしいたくましさを垣間見せてくれた。

その後、近くの海洋施設にある「海風館」の展望温泉で汗を流して(なにやら先週とデジャブを見ているよう……。)、松下農園へ戻り夜の部。
寝相の悪い子ども達にテントを占拠され、結局、クルマの中で寝てしまうのであった。(これもデジャブか?)
畑と海の部の今日はそんなとこ。

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2006年07月21日

うだうだと金曜日

仕事の挟間にサイトの更新をしておこうと思ってことにかかるが、子ども達が夏休み初日で、カミさんについて来て、雨で外にも出られず退屈そうにしているのでついつい相手にしてしまい、それどころか午前中の通常業務もままならない。(午前中の通常業務って、この日記のことか……?)
お昼前にカミさんの仕事が取り敢えず片付いたので、家で時計の撮影をするついでに送って帰る。
で、戻ってもたいして捗らないのは、子ども達のせいではなく、自分の気が抜けているせいであることは云うまでもない。
うだうだと、今日はそんなとこ。

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2006年07月20日

まずは完成

針をムーブメントにセットできるようにして、塗装して本体に取り付ける。
時針と分針が干渉しないように調整して、ようやく一応の完成をみる。
ちょっと針が遊びすぎたかな……。
まあ、普通の針に差し替えること自体はさして手間じゃないですから。
さて、次の仕事にかかるまえに、カタチだけのサイト更新もしておかないと……。(まぁ、今更感はかなりあるな。)
と、今日はそんなとこ。

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2006年07月19日

簡単高周波成形

時計の時針、分針の加工を薄板を煮曲げして成形することにして、その治具をつくったのだが、できたカタチが画一的過ぎていまいち面白味がでない。(なに矛盾することを言ってるんだか……?画一化する為に治具つくったんだろ!!)
もう少しそれぞれ個々に遊びを持たせたいので、どうするかとしばし考えるが、ふと電子レンジが目にはいった。
時々、小さい部材の水分を抜くのに高周波乾燥機もどきでつかっているので、そこに木を入れてチンすることに躊躇はない。
中に水分が残っているうちならなんとかなるかもしれないと思い、電子レンジで約1分程加熱すると、案の定、リグニンが軟化してまた腰が抜けて、結構好きなカタチに曲げられて、その上、高周波で内部加熱されているので、手でちょっと抑えてる間に冷めて水分も適当に乾燥しはじめ、曲げ戻りする様子もほとんどみられない。
我ながらうまくいったもんだと感心するが、かの有名な『バタフライスツール』等の製造に用いられる技術で高周波成形加工というのを聞いたことがあるが、あの原理を電子レンジで単純化しただけなのかもしれない。
ともあれ、試してなんとか、結果良ければ取り敢えず善しということで、今日はそんなとこ。(で、サイトの更新はどうした?)

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2006年07月18日

珍しいご近所でのお打合せ

午前中、打合せにでかける。
出かけるといっても、自宅の近くなのであるが……。
というのも、子ども達の同級生のお母さんでカミさんも仲良くおつき合いさせていただいているご近所さんから、今のお住いの近くの中古住宅をリフォームしてお引っ越しするのに、そこに置かれるダイニングテーブルのご相談をいただいたという経緯。
聞くと実は、自分の両親もそちらの親御さんとよくおつき合いさせていただいているそうで、無愛想な子ども時代はもとより、青年期を外で過ごし、数年前に戻ってきた自分だけが、如何にご近所付き合いをしていないかというのがバレバレである。

ついでに家でお昼を食べて、戻って午前中の仕事を済ませ、時計の針の加工するのに治具と部材の段取り。
思えば7月も後半になって、サイトの更新をしていないことに若干の焦り……。(慣れというのは、恐ろしいもので……。)
というか、キリのいいところで更新と思っている間にこんな時期といったところが正しい表現。
(なにやってるのだか!?)
といいつつ、キリのいい時までまた先送りして今日はそんなとこ。(そうこうしてると月変わってしまうぞ!!)

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2006年07月17日

休息モード

午前中の来客のお約束が行き違いでキャンセルになる。
今日とか、明日とかの用事の連絡は、億劫でもなんだかんだいって直接話せる電話が確実と改めて実感。
ヘビ−ロードの疲れがでて、あんまりガツガツ動けないので、まったりと……。
今日はそんなとこ。

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2006年07月16日

そして米原へ

朝、二日酔いの頭をかかえて目覚めると、そこは丹波。
ちなみに泊まるところがないので車中泊……。

朝食に鶏飯をいただきながら少し昨晩のお話しの続きをし、その後「丹波漆生産組合」の岡本嘉明氏に漆の樹が植っている場所へ案内していただく。
昨晩の雨のこともあり、傷を入れると、そこから水が入って樹を傷めてしまうということで、残念ながら実際には漆掻きの作業は見せていただけなかったのであるが、漆の樹を前に、現場で目の当たりにしなければちょっとわかりにくいであろう解説についても、現物を前にわかりやすく説明していただくことができ、漆というものについて改めて考える機会となった。
その後、丹波漆の体験施設『「やくの木と漆の館」』へ立ち寄らせていただき、昨晩の席をご一緒させていただいた館長さんにご挨拶をし、次の目的地へと向かう。

次の目的地というのは、滋賀県米原の浜田由一氏の浜田工房
地図で距離を見ると、いったん日本海側へ出て海岸線に沿って北上し、そのまま琵琶湖沿いに南下するというルートが最短だったので、それを選択したのだが、途中、高速道路が未完成で下道を進むことになり、そこで天候も相まって予想以上に時間をとられて、本当に申し訳のないことに、お約束の時間を一時間以上遅らせていただくというなんとも恥知らずなことになってしまった。

そんな愚かしい我々と接する浜田氏は、幾度かしかお逢いしたことがないのであるが、人と接する際の肩の力の抜け加減というか、その発する空気感が、剣豪というか、達人の持つそのイメージと毎度々結びつく。
そしていつもの様に素晴らしく整理整頓、そして清掃された神々しいと例えるに値する工房。
今回ご訪問させていただいた目的は、迷える木工制作者志望の若者に、たまたま検索にかかったとあるかたのブログで、そのかたが浜田工房で木工教室を受講されているという情報を発見し、その若者と浜田氏との顔つなぎを口実にご無沙汰してしまっているのでご挨拶にというのがホントのところ。
であるが……、
いろいろ若者が教室についてのお話しを伺う中で、現役の家具職人さんや自分も親しくご関係をいただいている某お方も通われているということをお伺いして、受講対象が制作者志望の方だけでないということならば、そんな木工志望の若者のことはさておき自分も学ばせていただきたいと、ほとんど条件反射的に受講をお願いしたことは言うまでもない。
距離や時間のこともあるので、実際にどれだけ時間を費やせるかはわからないが、ここでこの空気感を少しでも多く学べるということだけでも、自分にとって相当有意義な時間になることは間違いない。(その根拠の微塵も感じられない自信はどこから……?)

ご自宅のほうへもご案内いただき、離れを改装されて展示されている例のウェグナーズハウスを拝見させていただきながら、モノづくりから人づくりへということに関わるお話しを聞かせていただく。
また家庭菜園やら、ご近所の湧き水などフランクにご案内いただき(ここがこの方のお人柄の本当に凄いところなんだとつくづく思う)、帰路につく。

帰り休息に寄らせていただいた井本家で、うちのおが屑の中で生まれたカブトムシが羽化してでてきていた。
昨年のヤマトヒメカブトと違い、天然モノ独特の濃い赤茶色の結構立派なオスであった。
ちなみにうちのは、すっかり忘れられている……。(誰かさんはクサガメの飼育に夢中だし。)
そうそう、イシガメの子ガメを募集中です。
まったく話にオチがない今日はそんなとこ。

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2006年07月15日

丹波漆紀行

明日の朝、京都の夜久野町で漆掻き体験?見学?(現状は詳細不明)するのに、今夜から現地入りして、漆掻き職人さん達とお酒の入った交流会をするということで、午後から出かけるのことになるので、その段取りやらなにやらで、塗装できただけで結局ほとんど手は動いていない。
途中、井本氏と木工制作者志望の若者をピックアップしながら現地へ向かうが、距離の割に道路事情が良かったせいもあり、予想より早く着いたので、今回の世話人である日本で屈指の木のあかりを制作する会社の指物職の若者と毎度おなじみJクオリアの松下氏との合流地点となっている『農匠の郷やくの』にある温泉でひとっ風呂浴びて汗を流す。
そこから漆掻き師さんの事務所へ向い、同じく今回の参加メンバーのお一人である美山の家具工房『木魂』の古谷氏も、かねてよりこちらの方々と関わりがおありとのことで、ひと足先にこちらに到着させていたので無事全員集合で、宴会が始まる。
漆掻き師さんが本業で営む養鶏場の鶏肉料理をいただきながら、自己紹介やら、今回のイベントに至る経緯やらお話ししながら、本題の丹波漆のお話しに話題は必然的になってくると、漆を使ったこともないのに独自の漆論を展開する差し出がましいおバカが一人……。(それが誰かは云わずもがな……。)
指物職の彼が持って来てくれたにごり酒が美味しかったので、ついつい進んでしまった上でのいつもの如く失態。
お酒は程々に、今日はそんなとこ。

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2006年07月14日

暑くて辟易

仕事してるつもりなんだが、全然できていない。
とにかく本体を仕上削りして、面取り等々、仕上げてしまう。
あとは針なのだが……、
大枠は先日の試作した仕様でいいと思うのだが、加工の治具のみならず、取り付け等々、機構的なところでクリアしないといけないことがあって、どうしたものかと思考を巡らすのだが、如何せん暑過ぎてゆっくり考える気にもならない。
寒い時は寒すぎるし、暑い時は暑すぎるし、なんとも極端な気候になったものだ。
慣れるにしても、限度はある。
どこまでいくのか地球環境……、今日はそんなとこ。(もはや他人事ではない。)

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2006年07月13日

もうひと意気

針をどうするか、うーん……。と、このところ頭を悩ませながら思いついたひとつをアイディアを試作する。
どうでしょうか……。
あとは、アウトラインを整えながら、全体のカタチを整えていき、仕上げカンナをかける前に、お客さまとのお打合せでのフラッシュアイディアで、ひとつめとふたつめを区別するマーキングとして、文字板の1時と2時の位置にブラックウォールナットの木ピンで埋木をする。
夕方、来客があったので、そちらに応対して、この梅雨で一番蒸し暑かったのではないかという今日はそんなとこ。

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2006年07月12日

引き算の文章題

銀行いったり、郵便局いったりで、いまいち進んでない。
時計の成形は、ひとつめに準じてもうひとつの作業を進める。

話は変わるが、リツキが宿題の引き算の文章問題で、答えは出るのだが式が立たないという、ありがちなところでちょっと躓いていたようで、朝からちょっと大人げない対応をしてしまい、まずいと一日気がかりに思っていたので、帰り道のスーパーでお買い得山形産さくらんぼ389円(多分)を買って帰って、対策として目で見える文章題をつくってみる。
やはり、おいしいものの影響力は大きいのか現金なもので、朝は頭を抱えていたのが、さくらんぼを食べてなにか要領を得たのか、なんとか式が立つようになった。
さくらんぼ以外でも数例問題をつくってみるが、それでも式が立ったので、まあ取り敢えずは大丈夫だろう。
自分がわかっていることをわかっていない人に伝えるのは難しい……。
この性格は、指導者には向いてない。つくづく思う今日はそんなとこ。

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2006年07月11日

今日も業務日誌

時計は、先に裏側のムーブメントの彫込みとキ−ホール加工を済ませてしまう。(安定したカタチのうちに、固定の必要な加工をするのはセオリー通り)
表の饅頭型の加工は、段取り悪いが、まずはひとつを先に様子見も兼ねて手がける。
流れ的には、まずは帯のこで丸型に切り抜き、刃の後ろから入れてアサリをヤスリ替わりに墨線までカタチを整える。
その後、昇降盤で荒取り、高さの目安をつけて、小ガンナで成形していく。
こりゃ、なかなかの手間でした、相変わらずの安請け合い……。

夜、樹望塾に参加するのに、大阪市内の農人町にある、日本のシステム32のオーソリティーである谷口商会の事務所へ出かける。
ブルム社他、ヨーロッパの機能金物の解説があって、生来のメカ好きなので、興味深くあれこれ触っていると、「カクちゃんの仕事とはあんまり関係ないんとちゃうんか?」と塾長から冗談まじりに声をかけられ苦笑する。
金物だけではないにしろ、普段使わないから興味がない、知らなくていいというより、知って適切に選択し、必要性がなければ、その上であえて使わないというスタンスはできるだけ大切にしていたいと思う。
今日はそんなとこ。

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2006年07月10日

月曜日の業務日誌

時計は治具制作とか、ムーブメントを埋め込む箇所の彫込みとかの加工。
しかしどうやって表の饅頭型の荒取りをするか、未だに明確な方針がでない……。
まあ、ふたつなのでノミでガシガシ斫ってしまうのが、なんだかんだ考えているより結局早いのかもしれない。
夕方、本業とちょっと違うココロミを企画していて、その言出しっぺの顔合わせに大阪市内の天満橋まででかける。こっちも、少し動き出しそうな兆し。(とか、まずは自分が動かないと始まらないのだが……。)
そんな感じで、今日はそんなとこ。

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2006年07月09日

シュークリームのワークショップ

月に一度の「じぶんちショールーム」のイベントで久しぶりにカミさんのシュークリームづくりのワークショップ。
今回は、ご近所の子ども会の委員で最近カミさんがお世話になっている奥さま方もお子様とご一緒にご参加くださり、随分と賑やかになった。
また、ご主人がアイスクリームの製造会社にお勤めの奥様が、お土産にアイスクリームの大きなパックを持って来てくださり、それを焼きたてのシュー皮にはさんでシューアイスにしていただいたりと、バリエーションも楽しませていただくことができ、それこそ見る間に沢山あったように見えたシューが胃袋の中に……。

まあ、もっぱら自分は、子どもと遊ぶ担当の井本氏が用事の為に奥様と子ども達だけでのご参加だったので、変わりに(って、それが本来の役割だろうが!?)子ども達と遊ぶ担当とあとは食べる担当であったが……。
でもって、子どもと一日遊ぶと、これがまた結構な疲労になる。
ほんと週はじめに、疲れ溜めてどうするって感じな今日はそんなとこ。

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2006年07月08日

御箸

時計の木取りと木づくりをして、ながらというのもなんだが、この先の加工の段取りを検討する訳であるが、最近、週末になると疲れが溜まって頭が鈍ってしまう傾向があり、いまいちノリも宜しくないので、ちょっと切り替えのつもりで、手元にあった先日のヤマザクラの半端の半端を見て、思いつきで小ガンナを手に御箸を削ってみる。
なぜに御箸かというのも思いつき故に特に理由はないのだが、鉋で律儀に削っただけでできるモノのカタチで思いついたのが、それぐらいだったというのが、まさに頭が鈍っている状態を如実に表わしている。
この作業も、機械に頼りがちの基本工作をカラダに思い起こさせる為に意外に役立ち、モノのボリュームが繊細なので、そういう感覚的なところも起こさせてくれる。
そうはいっても明日一日ブランクになる訳だが……、
なんだかな。の今日はそんなとこ。

御箸
御箸

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2006年07月07日

たなぼた

時計の制作のほうは……
無垢の板を饅頭型に削り出すイメージは、お客様のほうとのお打合せでできているので、実際のカタチを図面にて検討する。
まず外形の円を正円でなく、やんわり楕円にしたいと思い、全体のサイズとの兼合いをみながらカタチを決めていく。
続いて、板の厚みに対しての饅頭のラインを決める。
全体の方向性が決まったら、図面を元に、墨付け用に半円のテンプレートをシナ合板でつくる。

あとは、日曜日のじぶんちショールームでのワークショップでつくるシュークリームの材料の買い出しをカミさんと。
今回、特に卵は、いつも工房御木楽の柿花さんの奥様がお食事会系のイベントの折にお土産で持ってきてくださる、岸和田市内でも結構近所にある大北養鶏場というところの夢想丸という、全国でベスト4にも選ばれるような有名な美味しい卵を実際にその養鶏場まで買いに行ってみる。
そんな感じで、カミさんも張り切ってご用意いたしておりますので、この日曜日に特にご予定の無い方は、熊取町なんていう大阪でも特に片田舎なところですが、是非、シュークリームでもお召し上がりにいらしてください。(あれ、まず作らないといけないんだっけ!?)

とまあ、七夕にかけてたなぼたとしてみたが、特にタナボタとは関係のない一日であった今日はそんなとこ。

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2006年07月06日

荷造り三昧

と言うほどでもないが……。

ブラックチェリーでの制作例の画像サンプルを持っておきたかったので、発送する前に、完成した椅子をショールーム(じぶんち)へ持って帰って撮影する。

で、発送の為の梱包作業。
この椅子以外にも、とある事情があってお客様からお預りしていた古道具をご返却する為の荷造りも一緒に済ませてしまう。
なにせ、そのモノにばっちりあったサイズのカートンなんて、余程の偶然でもなければ在りはしないので、近いサイズのカートンを一旦バラして再構成しなくてはならず、時折やっていることとはいえ、これが結構に手間……。
なにも考えなくてよければ、余程、クルマに積んで走ろうかという衝動に駆られてしまう。

ヤマザクラの椅子はアメリカへ発送させていただくので、当初、他の荷物と一緒にクロネコヤマトのUPS宅急便を利用する予定だったのだが、サイズが規格外とのことで、とんでもない金額を提示されてしまったので、あらためて調べ、郵便局で取り扱いの国際スピード郵便で確認すると、こちらのほうが四分の一程の料金だったので、こちらを利用する。
向こうから送ってもらうことはあっても、こちらから送るというのは初めてのココロミだったので、それはそれでひとつ経験できた。

さて、次のお仕事……、今日はそんなとこ。

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2006年07月05日

ようやく 

座板を仕上げ削りの後、本体へセッティングして全体を確認し、塗装にかかる。
ブラックチェリーとヤマザクラなので、少し大人しめの落ち着いた雰囲気になった。
しかし毎度のことながら、この椅子は、ボリュームの割に手離れが悪すぎる。
ただそれだけに、初めての椅子として、過ぎもしなければ、及ばざるもないという、お選びただくにおいて恥ずかしくないモノであるという自負を少なからず持って制作にあたらせていただいている。

今日のひと言(いつからそういうコーナ−になったんだ!?)
「一見あたりまえとも思えるカタチの中に宿る意気というものを醸し出させたい。」

で、次に制作にかかる時計のほうのイメージを抱きながら、今日はそんなとこ。

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2006年07月04日

今日も今日とて……

本体を組み上げて、養生の間に座板の加工と仕込みをする。
座板は、上端を極々緩やかに饅頭型に成形する。
ここは手ガンナで削り込んでいくのだが、始点と終点に目安の墨をつけて、あとはフリーハンド、カラダの感覚ででラインをつくっていく。
まあラインが緩やかなこともあり、それなりに手首も決まるので、フリーハンドといっても、そんなにカタチがまちまちになることもないのだが、なんとなくのアバウトさが活きるサーフェースをどこかしらに置いておくことで、視線に逃げ場みたいなところを持たせておきたいという趣旨もあって。
全体が緊張感に被われたようなカタチの美しさもそれはそれであるのだが、人の日常を考えるにおいて、それぞれ性格、趣向があるにしても、どこかしらに隙のようなものがあるほうが、なんとなくらしくて付き合い良いように自分は思う。
特に直線の交わり、関係性での構成を主にした見せ方の場合、ともすれば、単純、無機的また無個性に捉えられがちになるので。

そういう全体から空気感を醸し出すようなモノであって欲しい。
(そりゃ、それだけ饒舌に語ってりゃ、なかなか完成もせんわな……。)
お恥ずかしい……今日はそんなとこ。

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2006年07月03日

普通の業務日誌

背板の曲線の面取りを南京ガンナで仕上げ、脚の頂点に木口がでるので、それを微妙になだらかに削り仕上げて、ボーズ面と繋げていく。
なんだかんだとここで結構手間どってしまったが、なんとか部材の組立てにかかりはじめる。
組立ては、この椅子に関してはもう幾度とやっているので、さして戸惑うようなこともないが、手際良く丁寧を心掛ける。(まあ、それは当たり前のことです。)
湿度がちょい高めなので、ヒーターとレジャーシートで簡易温室になる空間をつくり、ざっくりではあるが湿度調節しながら養生させる。(これも、ものが小さいから、こんな乱暴な手段がなんとかできるのだが……。)
養生なので、今日はそんなとこ。(もうひと息組み上げてしまう気力はナイのか!?)

……。

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2006年07月02日

家族の成果

お昼過ぎから、例の子ども達の机になるタモの集成材の板をカミさんとフウタ、リツキと4人で仕上げる。
といっても、集成材なので、面取り、水引きしてからペーパーで毛羽取り、塗装するだけ。
簡単な作業なので、ちょっと井本家風の子どもとの関わり方を導入し、子ども主体で作業を進め、仕上がりは程々でも仕方がないと頭に言い聞かせていたのだが、木を前にすると感性がそれを許してくれない。(もうそれは、悪い病気……。)
子ども達が飽きだした後も、細かい番手の耐水ペーパーを持ちだしてシコシコとウェットサンディングをしていたことは、ここだけの話。

塗装については、普段の仕事で使うのとは違うビーズワックスが主成分の溶剤が使われていないタイプのラッペンワックスという塗料を使ってみた。
これだとペースト状なので、ウェスを使って塗布でき、また余計な分が飛んだり垂れたりしなくて、お部屋を汚さずに作業できるので、テーブルのお手入れ、水弾きが悪くなった時のフォロー、メンテナンスにもお薦めさせていただける。(なんとここでコマーシャル!!)

まあ、椅子まで予算がまわっていないので、じぶんちショールームのサンプルの椅子をしばらく使っていただくことになるのだが、ある意味それが一番贅沢だったりするのは、気のせいか……。
なんだかんだいっても、春先からの懸案事項がひとつ片付いた。今日はそんなとこ。

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2006年07月01日

文月

各部材を仕上げ削りして、ルーターで取った3Rの坊主面を豆カンナでシコシコと仕上げる。
平面部との面の繋がりの仕上がり感のバランスもあるので、ここはペーパーサンディングだと適わない。
なんだか墓穴を掘っているようであるが、これも些細ではあるがやはり大切なディテールの一部である。

夜は、カミさんが子ども会の役員会があるので子守りやら、社長がお客様のお店のオープンパーティーに招待され、お酒が入るのでその送迎を頼まれたりと、私事が絡んだので、恥ずかしながら結局今日も組立てには至れなかった……。
また週をまたいでしまってキリが悪い。今日はそんなとこ。

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