ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2007年01月27日

倉敷生活デザインセミナー

ということで、

これに参加すべく、『家具の音楽』名嘉眞さんと乗り合わせて一路、岡山県倉敷へ。
少し早めに駐車場につくと、前々日に、名嘉眞ブログ『家具の音楽みたいやね。』で情報を得て、急遽、高知からご参加の『FLAT FURNITURE』さんと初めましてで合流し、倉敷の街を少し散策、偶然入ったお店で安くてボリュームたっぷり天丼ランチの昼食をいただきながらしばし木工談議。

時になり、美観地区にある古民家を改築した日本料理屋さんの会場へ入る。
それぞれ、自分の椅子に座りながら、講師の島崎信氏のお話を伺う。
まずは、ざっと島崎氏のこれまでの経緯を業界の逸話もからめて。
そこから、徐々に自分達、工房家具の現状や、在り方の問題点、これからの方向性へのご提案などを、国外の例や、これまでの経験からの考察を交え、ご提言いただく。
その内容が、今現在、これからに向けて、自分を含め有志で考えていることに少なからず近い線にあり、またそれに対するヒントにもなり、あまりのタイムリーさに、やはりそういう時期になっていて、それをやっていかなくてはいけないのだとあらためて思わされる。

お話のほうがひと段落した後、参加者が持ち寄ったひとつひとつの椅子に対し、氏の観点から、コメントをいただく講評会に移る。
さすがに、この道の第一人者だけあり、これまで相当の数の椅子を見ていらしたそのフィルターは、なるほど、うんうん!!と唸らざるえない程、的確であり、また厳しさの中に愛を感じるものでした。

正直、自分の椅子の番には、さすがに緊張してしまい、すっかり舞い上がってベタな関西人を演じただけで、ポイントだけしか記憶に残っていないというのが、これまたお恥ずかしいのですが、他の皆さんの椅子を見せていただきながらの、全体を通じてのその言葉から得られるものは、相当に大きかったです。

なかなか、これだけまとまった数の椅子とその制作者のかたを同時に拝見させていただく機会もなかったこともあり、まだまだ工房家具の世界も広いと感じます。

その後の懇親会では、講評会の延長戦となり、個々でお話しさせていただく時間はあまり取れず、今回の会の取りまとめをされている『HARUMI FINE CRAFT (ハルミファインクラフト)』代表の守屋さんにも、地域での活動についてお話をお伺いしたかったのですが、さすがにそこまで得ようとは欲が深過ぎたようで、それはまた次の機会となりました。

帰りは、名嘉眞さんに運転していただき、大阪市内で別れたのが、はたまた夜中のおやつの時間まえ……。
道端でひと息眠って、明けがた……。

それでもそれだけのことはありました。
素晴らしい機会に恵まれたこと、関係者の皆さま、そしてこのタイミングに感謝しつつ、今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2007年01月27日 23:59

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