ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2004年12月30日

年末モード

年末モードでアトリエの片付けをと思い、メンテナンスの続きなどやりかけたのだが、もう一年以上片隅で未完成なままのショールームのサンプル用に余分につくっておいた椅子を見て、ついつい手をつけてしまう。
加工しながら、昇降盤の定規のメンテナンス等もやって過ごす。
何となく周りも静かで年末らしいね。
今年も結局一人で大晦日過ごすんだな…。
なんか急に寒さがこたえる。
暮れらしくなってきた、今日はそんなとこ。

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2004年12月29日

きつい追い打ち。

年内にもうひとつ仕事を納めたかったが、スケジュール的に無理。
諦めてしまうと、妙に力が抜ける。
そんな感じで過ごすと結局一日無駄に過ごすことになる。
追い打ち…。
夕飯を食べながら、両親(社長および大蔵大臣)とこれからのことを話す。
いつまでも結果を出せない息子を心配しながらも己の老いを感じざるえない親と思いや行為に甘えっぱなしを自覚しながらも、現実、結果がだせずに焦りる気持ちをつい他にぶつけてしまう息子の辛い複雑な関係性。

順風漫歩に生きている人って、どうやって生きてるんだろう?
そうそう、そんな人いないことなどわかってはいるんだが、何かコツがあるのなら聞いてみたい…。
聞いたからって、そのとおりに生きられる程、人の生き方が一筋縄でないことだって…。
年の瀬に、きつい。けど、やっぱやらなあかんということが身にしみた。
今日はそんなとこ。

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2004年12月28日

忘年会

風汰の椅子の座面を仕込んで、塗装をする。
座面にブラックウォールナットを使ってみたが、本体のクリとのコントラストが、今までとちょっと違っていい感じ。
夜、忘年会という程ではないが、大塚さん、柿花さん、高本くんというアトリエを建ててくれたメンバーと忘年会。(結局、忘年会な訳か!?)
各々はどう思っているのか知らないが、自分は、この人たちはなんか合ってる(やってることは違えど木でつくることものに対し異常ともいえるこだわりを持っている。)なーと思っている。
そういう人と酒を飲むと、ヒートアップ(お前が一番な!!)することもあるが、やっぱり楽しい。
飲み過ぎちゃうんだなこれが…。
今日はそんなとこ。

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2004年12月27日

メンテナンス

お返事待ちと、次の仕事への狭間で機械のメンテナンスと刃物の交換をしておく。
このところの立て続けのせいで刃物を無理無理使っていることもあるが、実際は研磨代浮かす為に普段からいっぱいいっぱいまで使い切っている。
それでもあまり切れてない刃物で無理に仕事をするのは、決して誉められたもんでも、お勧めできることでもない。
そもそもそういう刃物で切削すると、削り肌も荒れるし、機械にも負担がかかり、下手をするとキックバック食らって怪我をすることもあるので、もの事は程々にして見極めないといけない。
きりのいいところでやっておくのが無難。
まあしかし、こういうことをやってると、なんとなく年末っぽい感じがするね。
どうせ、お正月なんてすること無いから仕事するとか言いながら自堕落に過ごすだけなんだから、できるときにやっておくに限る。
そんなこといいながら、横切りのスライドが気になりだして微調整しはじめたはいいが、嵌まってしまって、きちんと調整できるまで今度は仕事ができないじゃないか!!
どうするつもりなんだ!?
正月の仕事できてしまったじゃないか?(って、そんなに時間かけるつもりなのか?)
あいたた…、今日はそんなとこ。

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2004年12月26日

ダメだ…。

一気に自堕落な生活に戻ってしまう。
家に顔を出さなくていいと思うと、すぐに不規則、引きこもりになってしまう。
今日も一日、だらだらと無意味に過ごしてしまった…。
いよいよ精神的反動が現れだしたか…。
このあいだは立ち直るまで半年ぐらいかかったからなー、しかもそれは超外的要因のおかげだったし。
浮き沈みの激しい生活と性格、ただでさえ自己管理ができてないのにその枠を大きく越えてしまってるからなー。
今年ももう少しだからというのが、これまたいい言い訳になってしまう。
ダメだ!こんなんじゃ!!
しゃきっとせな、しゃきっと!!
なんとか今年も乗り切らねば…、今日はそんなとこ。

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2004年12月25日

年賀状はお早めに…。

寝過ごした…。(なんだ唐突に!?)
材木屋の年賀状をつくる。
カミさんがつくってあった原案をまとめるだけのことではあるが…。
なかなか面白いのができたので、このままこっちの年賀状にしてしまおう。
とかいいながら、今年も書き出すのは新年の声を聞いてからになるのだろう。
明けまして…、今年も…、って書くのは、明けてからのほうが気持ち的にもリアリティーがあっていいじゃないか!?というのは単なる、言い訳、屁理屈の類い以外の何ものでもないか…?
毎年のことといいながら、こんなことでもないと、音信不通になる人も多いからね。
結構大事なのものでといいつつ、今日はそんなとこ。

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2004年12月24日

メーリークリスマス

風汰の冬休みが始まるのにあわせて、自分を除いた家族のみなさんは早速横浜に里帰り。
新大阪駅までクルマで送る途中、お昼を一緒に食べる。(最後の晩餐か?)
晩じゃないし…。
しかも食べたの回転寿しだし…。(あれほど嫌っていた回転寿しも、今じゃ慣れたもんか!?)
しても、なんとなく味気ないクリスマスである。
25日前の金曜日のせいか、やたらと道も込んでいてイライラしながらクルマを走らすが、何となくこういうのって妙に年末らしいとも思ったりする。(新大阪に行くには、一度大阪市内に出ないと行けないのが不便なんだな。)
駅について改札で見送り、これでしばらく寂しくなると思いつつクルマに戻るが、途中、なんか違和感を覚えてふと立ち止まると、何故かボストンバックを肩越しに持ったまま歩いている自分に気づいた。
重いだろうと思って、クルマから持ってきたのだが、そのままカミさんも自分もすっかりその存在を無き物にし、お互いの思惑を秘めしばしの別れを忍んだのだ。
こりゃまずいと思い、お土産を買うとかいってたからまだ間に合う筈と、慌てて入場券を買いに戻る。
あまり探さずにカミさんご一行を発見し、バックを見せてようやくことに気づいたようであるが、さほど驚くでもないところが、肝っ玉の据わったところである。
チビ達とのしばしの別れも、すっかり興ざめになってしまったが、せっかく入場券を買ったので、ホームまで一緒に行くことにする。
もちろんバックはもう持たない…。
久しぶりに新幹線というものを間近で見て、新型(って、もうずいぶん経ってる)の車両に感動して乗り込んでしまうのは、さすがに子供より子供っぽい。
今度は、間違いなく手ぶらで見送るが、クルマに戻るとおまわりさんに危うく駐車禁止をとられるところであったのは、間一髪すぎて笑えなかった。
戻って、通信の編集を仕上げ、一通り印刷をして、木匠の社長とラーメンを食べに行ったが、そこで眠いねむいと思いつつ話し込んで、お店を出たのが1時前だったのは、これまた笑えない。
なんともメーリークリスマスな一日であった。
ちなみにメリクリというのは、いつから当たり前にいうようになったのだろうか…?(バカ!?)
今日はそんなとこ。

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2004年12月23日

木の暮し研究会通信

ここにきてひと段落もなにもないが、木の暮し研究会の通信冬号の発行が大幅に押しているので編集作業にかかる。
4半期ごとの作業のはずなのに、なぜか先月ぐらいに同じことしてた気がするのは、もはや錯覚以外のなにものでもないか…。
もうひとつ作業が捗らないのは別に理由もあって…。
夕方から、来年からの会の活動についてミーティグをしたのだが、そのことも含め、ちょっとこのところの胸のつかえを吐き出させてもらい、案外、皆同じように思っていたことがわかって、方向性を取り戻すことができたのは、人は共感し合える存在であり、そういうときに前向きに前進するものだということが、あらためて感得することができた。
人間ってのは、感情の生き物だから、感情的になってしまうこともあるが、一歩共感の方向へ向かえば、それ以上の結果を生み出せるものだ。
世界もそういう方向へ向かえばというのは奇麗ごとが過ぎるだろうか…。
少し気が早いが、そういう年を迎えたい。
今日はそんなとこ。

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2004年12月22日

風汰の椅子の仕上と組み立て。

先日のちょんぼで、年末の資金繰りが厳しい状況なので、クリスマスが来ようが、大晦日が来ようがあがき続けないといけなさそうである。
次の仕事にかかるまえに、半加工していた風汰の椅子を組んでしまう。
スパンの短い仕事を間に納めて、少しでも足しにしていかなくてはいけないという、聞くも涙の物語。
試練は常に訪れる…、今日はそんなとこ。

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2004年12月21日

師じゃないけど走る

徹夜をする体力的余裕がないので、早出をする。
この仕事で一番手間のかかるのが、□50角柱の木口を球面に削り出す作業。
スピーカーとスタンドと床の接点を点接点にすることで干渉を減らすためである。
ここがこのスピーカースタンドにおける、音の人のこだわりどころと、木工の人のこだわりどころの接点でもある。
昇降盤で荒取りし、切り出し小刀で曲面を削り出す。
桜材なので、削りやすいのがまだ助かる。
塗装の養生を考えると、早く仕上げて組み立てたいのだが、こういうときに限って研ぎの調子がでない。
焦ると焦る程、力が入って悪くなる。
自分でもわかっているのが、余計にしんどい。
それでも研ぎ上げ、仕上て組み立てるが、結構ぎりぎり。(そもそも始めるところから、ぎりぎりだからな。)
なんとか間に合うところまでもってきたが、最後の梱包がまたやっかいである。
カタチが不定形なので、入る箱もなにもない。
段ボール箱をばらして、それらしく厳重につつむが、夕方の宅急便の締め切りが差し迫って、やたらと焦る。
もう12月にはいってから、こんなことばかりで、少し寿命が縮まったに違いない。
バタバタとセンターに駆け込んでなんとか間に合わせた。
脱力…、後片付けもなにも、もう家に帰る。
寝る。
今日はそんなとこ。

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2004年12月20日

スピーカースタンド

スピーカースタンドを明日中に発送しないければいけないスケジュールなので、またも落ち着かない。
昼までに、サイズの変更等の図面を仕上、木取り、木づくり、加工ときりのいいところまで今日中にやってしまう。
一台だけなので、作業の量は少ないが、効率的にいえばあわない。
とはいえ仕事がある分幸せな身分で、細かい仕事がどうこうというのは、贅沢で傲慢なことかもしれない。
このへんは、難しいところだ。
はぁ、今日はそんなとこ。

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2004年12月19日

休日

午前中に更新作業を終えて、お昼からお休み。
久しぶりに布団で昼寝してから、チビ達を連れて前から約束していたゴジラの映画を見に行く。
冬休みに入ると、すぐに横浜へ里帰りする予定だそうで、もう今年最後の家族のイベントになるかもしれない。
しかし子供とのイベントといえば、映画と外食ぐらいしかないというのも、ちょっと父親としては、中身が無さ過ぎ感が否めないが、なんか安近短でつい…。
もっとこう、準備万端でさあいくぞー!!みたいなのがいいのかもしれないが、こっちもお疲れモードで、準備も何もそんな余裕があれば、一日も早く仕事あげる方にエネルギーを使いたかったというのは、もう言い訳以外の何でもないか。(いい訳ばかりの生き様か!?)
そんなことでも本人は家族を感じているのは、単なる自己満足なのかもしれないなー。
なんか絵に描いたような素敵な家族を演じる努力もたまには必要か?
自分中心の人生なもんで…。
みんなそれぞれ自分はひとりしかいないんだから、自分の人生ぐらい自分が中心で勘弁してください。
なんだかもう、訳わからなくなってきた…。
今日はそんなとこ。

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2004年12月18日

やれやれ

こんなことをいうのもなんだが、やっぱり若いっていう程若くない。
さすがに今回は疲れがでたまま、回復が遅い。
こんな時期ではあるが、ようやくここの更新にかかれるので、いつまでも11月号というわけにはいかないので、ひととおりだけではあるが作業にかかる。
にしても、変わったリズムはなかなか戻らず、夕方過ぎると眠くなる。
中途半端に椅子で寝てしまい、結局、やっぱり家に帰れていない…。
これじゃ、やっぱり回復しないわな。
やれやれ、と今日はそんなとこ。

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2004年12月17日

帰還

柿花さんをお宅にお送りして、家に戻ったのが朝7時過ぎ。
久しぶりに家に帰った気がする。
チビ達も、登校、登園前だったので、少しぶりに顔を見た。
思えば日曜日以来のシャワーを浴びて(不潔すぎ…。)、もういつから剃っていないかわからない仙人のようになった無精ヒゲをハサミで切る。
基本的にヒゲが濃いほうではないので、ひげ剃りで剃った状態だとつるつる過ぎるので、ハサミで切るぐらいが好みなのである。(余談すぎ!!)
少しゆっくりして、立樹を保育園まで乗せて出かける。
事務所に戻っても、なんだか頭が切り替わらずで結局一日、なにも手つかずなまま。
またリズムを取りもどすまで少しかかりそう。
こういうことを続けてるから、効率のいい仕事ができないんだと、わかってはいるのだが…。
いたちごっこは続く。
今日はそんなとこ。

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2004年12月16日

納品紀行

本州を出るまでの夜通しの行程をすべて柿花さんに運転していただき、その間、休息をとらせていただけた。
一刻でも早く、到着させてくれようと、かなり無理をしてクルマを走らせてくださったことは、うたた寝しながらでも感じられる。
自分よりひとまわり以上年上の方に、こんなことをしていただくのは、本当に申し訳ないと感謝。
かなり遅れを挽回して関門橋を越えたときには、なんともいえない感慨であった。
九州に入り、運転を交代し、とにかく一目散でクルマを走らせる。
高速を降り、一般道にはいってからの距離もかなりあり、結局それが命取りであった。
初めて見る天草の島々の景色を見る気持ち的な余裕などことさらないのだが、それでも独特の地形のつくり出す景観には、目を奪われてしまう。
いよいよお客さまが出発される30分前に確認の連絡をとるが、こちらはどうも間に合わない位置にいるらしい。
もう、お詫びするしか発する言葉が浮かばない。
後30分、お客さまにとってもぎりぎりの時間までお待ちいただけることになったが、それでも現在地から推測してぎりぎり瀬戸際である。
片側一車線、数台の車列ができて、追い越すこともかなわない。
時を運に任せながら、市街地を抜け、前のクルマが無くなり、一気にスパートをかける。
地図的に、もう少しというところで、すれ違ったクルマの運転席で誰かが手を降ったように見えた。
すれ違って、もしやと思い振り返るが、そのクルマは行きすぎてしまった。
こちらも焦りの為、対向車をしっかり見る余裕も、行きすぎてしまったものを追う余裕もないので、そのまま進路を進んで行った。
どうやらここというところまで着き、連絡を入れてみると、ひと脚違いの行き違いになってしまった。
もはや出る言葉もなく、力が抜けてしまった。
己の仕業とはいえ、12月に入ってこのかた、やってきたことがすべて無に帰してしまったような感情に襲われる。
一度のみならず、二度までご慈悲をいただいたお客さまに対して、またもやの裏切りとなり、申し訳なさでいたたまれなくなってしまった。
しかしせっかくここまで来て落ち込んでいても仕方がない、奥様のお母様がいらっしゃったので、事情を話し、仕上の作業をさせていただく。
お昼には、近くの美味しいお魚を食べさせてくれるお店に連れていってくださり、天草で獲れた新鮮なお刺身が一杯の定食をごちそうしてくださった。
帰りには、お腹がすくだろうとおにぎりやミカンまでわざわざご用意してくださった。
人情に生かされている。本当にそう感じる。
いくところまでいってしまい、もう時間に追われることもないので、心を落ち着かせて仕上をし、お部屋にお納めする。
すべてを棚にあげれば、自画自賛ながら、なかなかの納まりになったと思う。
しかし、二人とも体力的に一杯一杯の中で、あの広い板を運び込むのは、さすがに辛かった。
帰りは、少し余裕があるだろうとフェリーに乗って楽をしようと思い、時間を調べると結構際どい時間であった。
今度は、フェリーの間に合うようにと、納め終わって一息とお茶を勧めてくださるのを丁重にお断りし、慌てて福岡の門司へクルマを向かわせた。
そんなときに限って、道を間違い、いつまでたっても島を出られないんじゃないかと不安にかられるが、高速の入り口についた時間から推測し、フェリーを断念し、クルマで帰ることになった。
柿花さんは、昨晩から寝ていないし、自分も一気に疲れが噴き出した中、まだ800km近く走らなくてはいけない。
走らな帰れないし、そもそも帰らない訳にはいかない。
行きのこともあるので、帰りはしっかり運転しようと思うが、睡魔に襲われる度に、柿花さんに運転を変わってもらうことになり、結局、またほとんどの行程を運転していただくことになってしまった。
帰りは辿り着ければいいので、慌てること無く走り、結局こっちに着くまで十数時間かかったことになる。
判決待ちのままではあるが、とにかく今日はそんなとこ。

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2004年12月15日

出発

もう、一日で脚部の組み立て、椅子の座板の仕込み、天板の仕上をしなくてはいけない。
お昼過ぎ、お客さまから連絡をいただき、こちらへ戻られる出発時間が早くなるということで、こちらもそれにあわせ少しでも早く到着できるように、掟破りの椅子の塗装を現地でさせていただくことにした。
それでも、順番に最後の仕上をこなしていくと、こちらの予想を上回る早さで時は過ぎ、計算上の出発時間が刻一刻と迫ってくる。
今回、ご同行を願った柿花さんが来てくださったときには、ひとりで追いつめられた精神状態に第三者の顔を見て、いよいよ泣きが入りそうになったが、柿花さんの大人の対応のおかげもあり、ここまでやったことを思って持ち直すことができた。
諦めたときにすべて終わりである。諦めなければ、善かれ悪かれなにかしら結果が生まれる。
いよいよそれでも、時間は押し迫り、ついに細部の面取り仕上と塗装は現地でやろうと英断し、到着に間に合うと予測される時間のぎりぎりまで粘って天板に仕上カンナをかけた。
もう、先のことは考えてられない、この板を精一杯仕上げないと、後には後悔しか残らない、様々な思いを込めて最後の削り屑を出していく。
積み込みに手間取り、こっちを出られた時間は、もう紙一重。
その移動距離から、実際にどうなるかもはや計算できるところではない。
不安な気持ちを抱きながら、熊本県は天草へ向かう。
今日はそんなとこ。

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2004年12月14日

テーブル脚部の制作

脚に使う材は天板をお客さまと見に行ったときに、上杉木材の社長さんが勧めてくれたトチのぶっとい角材。
天板と角柱脚という見た目になるように、幕板を回さず上から見たときにHの時になる構造にする。
最小限の部材で、ぶっとい脚と大きな天板を持たせる構造にするには、部材の断面積と仕口にかかってくる。
ホゾなんて、いつものとおり隠れてしまえば影もカタチもないが、置いたとき、持ったときのそのモノの安定度に差が出る。
足して強度を出すより、減らして強度を持たすことのほうが難しい。

そんな呑気に語っている場合じゃなかった…。
もう、切り札は使っちゃったし、あとはやるだけだ。
今日はそんなとこ。

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2004年12月13日

椅子の組み立て。

未明から、椅子の部材に仕上をかける。
結構な数だけあって、刃を研ぎながらの作業である。
豆ガンナで面取りしていると、あまりに先が長く感じ、心細くなってくる。
それでもやっとこさ組み立てにかかるが、部材の組み立てになると、さすがにクランプ、端ガネの数が足りないので、順番にうまく回転させなくてはいけない。
養生の間に、次の段取りと睡眠時間を組み合わせ、なんとか夜明けには全脚組み上がった。
椅子がカタチになると、そこら辺にあった部材の数々が片付くので、なんか光明が差したように思えるのは、お気楽すぎか。
(まだ座面の仕込みとかもあるでしょ。)
でもまあ、ほら…。
きょうはそんなとこ。

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2004年12月12日

泣きの二日

なんせ椅子がいつまでたっても組み立てられないから、なんとも先が見えてこないのだ。
とりあえずなんとか加工すべきものはすべて加工できた筈なのだが、この部材すべてを仕上げると思うとこれもまた闇の中を歩き出すような気持ちである。
自分の読みの甘さを、お客さまにしわ寄せしてしまうのが悔しかったが、今日一日の進行状況から判断して、さすがにこれまでと思い、時間を二日いただくことをお客さまからお許しいただいた。
それでプロかと、我ながら嫌になるが、これはもう結果として受け止め、今の仕事を確実なモノにしていくことしかない。
二日というと、二日ではあるが、今の自分だと二日というと1週間分ぐらいのことならできてしまうぐらいのタイムスケールである。(極端なやつだ!!)
それでも後三日ではある。(いってることがちぐはぐだなー。)
やはり余裕などない。
でも、二日あれば何とかできる。
なんとかするのさ!!今日はそんなとこ。

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2004年12月11日

もう体力、集中力とも

もう体力、集中力ともにかなり際どいところまできている。
緊張の糸も切れかけて、作業効率もかなり悪くなってきた。
これまでに経験したことのない領域に踏み込んだといえば、言い過ぎかもしれないが、なんかそれに近い。(今まで苦労が足りなかったんじゃないのか?)
自分が蒔いた種とはいえ、これはなかなかこたえる。
さすがに今の状況から、物理的に間に合わないことは、少ないながらも経験上見えてしまった。
もう気力とかの問題ではない、そのせいでもある。
本当に追いつめられた…。
きょうはもう…。

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2004年12月10日

なかなか辛い状況。

疲労の蓄積が、頭とカラダの動きの悪さに感じられるようになってきた。
こんなときに限って、思わぬトラブルで時間を喰われてしまう。
手を動かしているのに仕事が進んでいる気がしない。
切迫も峠を越えてしまうと、なんとなくあきらめモードに変わる…

…弱気になってる場合じゃない!!
この期に及んでいうのもなんだが、とにかくベストを尽くすしかない。
ダメもとというと不真面目な表現であるが、それでもそれをなんとかしようとやっている訳だ。
仕事である以上、結果を出して当たり前であることは百も承知であるが、ここまできたらやれるだけのことをするしかない。
それしかしようがない。
あー、お風呂はいりたい!!今日はそんなとこ。

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2004年12月09日

椅子の加工

さすがに手一杯で、柿花さんにホゾ穴掘りを手伝っていただくのに日雇いでお越し願ったのだが、段取りが間に合ってないところ、材木屋のほうで、ちょっと加工の必要な仕事があったのでかこつけてやっていただく。
その間に、木づくりは済ませたが、墨付けの途中で手待ちいただいてしまい、あげくにあまりに散らかったテーブルの削り屑を見かねてか、自ら掃除までしてくださった。
ホゾ穴を掘っていただいているうちに、こっちはホゾを取るのだが、なんか部材が多くて、いっこうに作業が進んでいる気がしない。
夜、柿花さんの奥様がお迎えのときに、たこ焼きを差し入れしてくださり、丁度、小腹が減っていたときで、粉モンは、相当に嬉しかった。
結局、11時頃まで柿花さんにはお付き合いいただいてしまい、ホゾの加工は一区切りついた。
それでも、これだけの部材を仕上げかけるかと思うと、いまだ霧中から出られず、さすがに疲れた…。
もうしばらく家には帰らない宣言発令!!
布団で寝ると起きるだけの気力がなく、横になって寝ると、寝すぎてしまう。
風呂にだって入らないぞ!!(なんの関係があるんだ。)
独り身でなくてよかった…。
今日はそんなとこ。

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2004年12月08日

椅子の木取りと木づくり

6脚分ともなると、さすがに部材の量も多くなってくる。
プレナーの刃も、何となく切れなくなってきつつあるが、交換してる時間も惜しいというのが本音のところ。
このぐらいになってくると、送り取りで機械の前後を移動していることでの疲労をもろに感じる。
万歩計つけたらどのくらい歩いてることになるのだろう。
実際測ると対したことなかったりするのだが…。
しかし、だんだん追い込まれ方が半端でなくなってきた。
地道が大切。
思い知らされる時は、後の祭り。
乗り切ってしまえば、昔のこと。
甘いなー、成長せんなー。
そんなこといってられない、今日はそんなとこ。

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2004年12月07日

天板削り

荒い平面からムラ取りしていく。
板が広いと手間もそれ相応。
今日のノルマはこなせていないが、仕上を残して、ここで一旦置いておく。
やっぱり読みが甘かったか…。(自己を過大評価しすぎ!!)
ダイニングチェアが何日でできるか?
これもかなりキワキワで読んでいる。(自己を過大評価しすぎ!!)
シンプルなタイプなので、治具をあまりつくらなくていい分、作業的には順当だとは思うが…。
6脚分の段取りのほうが大変か。
気持ちだけでは、モノがつくれないのが痛いところ。(当たり前だ!!)
そりゃしょうがないか…、
今日はそんなとこ。

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2004年12月06日

次いってみよー

次の仕事にかかる前に、とりあえず足元にぶちまけた削り屑を外に放り出す。
あまりこんなことに時間を割いてる余裕はないので、とりあえず仕事ができる程度まで。
後は、テーブルの貫の補修改良の作業を先にやって、テーブルの天板を削る。
今回の板は、幅1000mmオーバーのまれに見る広いトチの一枚板である。
かなり削りごたえがある。
比例してでる屑の量も…、
それはいわないでおこう。
とりあえず両面荒削りで平面だしまで。
今日はそんなとこ。

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2004年12月05日

暴風雨

アトリエで制作も詰めも詰めの明け方、というかまだ深夜。ちなみに今はそんな細かい時間帯とは縁がない。
この台風が多かった今年の中でも、この中にいて一番激しいのでないか感じる程の強風と暴雨に見舞われた。
それでも風に関しては、既に実績があり、水回りに関しては、若干の不安がありはすれど、せいぜいちょっとした雨漏りと床の浸透程度だったので、まあ楽観視していたのだが、季節が変わり、風の向きが変わっての暴風雨で今まで露出していなかった致命的な欠点が露にされてしまった。
ちょっと雨がきつくなりはじめた頃、扉に向けて降りつける雨が排水しきれずアトリエ内に浸水し始めた。
少しぐらいなら、どうにでもなると思って放っておいたら、雨風やまず、どんどん、どんどん水の量が増え始める。
これはヤバいんではないか?と思ったときには、大概のことは後の祭り。
まさにそのとおりであるが、何もしない訳にもいかず、とりあえず水を塞き止めようと集塵機の削り屑を巻いたがせいぜい気休め程度。床の厚みが増えたぐらい。
あげくに削りくずと一緒に眼鏡もぶちまけてしまう仕末。
面白いことに気が動転しているのと疲れているのとで、眼鏡をかけていないことに少しの間気がつかなかったのだ。
あれ?なんか急に視界がぼやけた…、…そういえば眼鏡、眼鏡…てな感じだ。(やすきよの漫才状態かよ!?)
普段眼鏡で生活していると、裸眼でどれだけ見えていないかなんて気にもかけないものだが、本当に見えなくて見えなくてこのまま眼鏡見つからなかったら作業もできない=納品が…、でダブルパンチで心底焦ってしまった。
なんとか手探りで屑の中に埋もれた若干カタチの変わった眼鏡(踏んづけてしまっていたのだね。)を探し出すことができたが、精神的にはとどめを刺されて、頭も回転しないし浸水を止めることを考えられず、心の底からのあきらめの気持ちで、もう暴風雨がやむのを祈るしかできなかった。
無力さを痛感…。

この切羽詰まったしかも疲れももろにでているこの折に、水害にまで見舞われてしまうとは、今までの行いのツケに追い打ちをかかられたとしか思えない。
まあしかし、嘆いていてもしかたがないので、兎に角やるしかないので、やる訳だが、足元の水浸しの削りくず一杯の床をつい見てしまい、これの始末してる時間が次の1週間の予定を考えるとまったくないと思うと、ややうつになる。
(人間慣れってあるからね。)

夕方の予定が夜になりかけてしまったが、なんとか納品を終える。
今日はそんなとこ。

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2004年12月04日

大詰めの大詰め。

このところ1週間あれば2週間の仕事はできるという生活が続いている。
そのかわり、最低限の食事、睡眠時間、と制作時間だけで一日は終わり。
もちろん暮らしと引き換え…。(風呂はちゃんと入ってるのか?)それも怪しい。
それでも、やらなあかん時は、やらなあかん。
ちなみに愚痴や泣き言ではない。
今日はそんなとこ。

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2004年12月03日

木取り

カウンター天板の続きと脚部
天板は、仕上の手前で置いておき、脚部の制作にかかる。
木取りは経験のいる仕事とは、良く聞く話であるが、実際追われていると痛感する。
どんなに急いでも、ここでへまをうつと最後の最後、悪くすれば納品後にまで割りを喰ってしまうので、慎重にならざる得ない。
そうすると思惑以上の時間を割いてしまう。
そもそも木なんて素材は、そんな人の都合に合わせたものではないのだが…。
今日はそんなとこ。

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2004年12月02日

カウンターの天板の加工。カウンターの天板の加工

これはいつも通り地道に削るだけ…。
この天板平面出すのに約10mm近く削ったとすると、寸五角相当で換算するとざっと6.8mになった…。
t30mm×w200mm×2mの板一枚分の削り屑。
両面でのバランスを考えると実際にはもうちょっと少ないが、長さあわせるのに切る分も加えるとはるかそれ以上になる。わかってはいることだが、改めて計算するとちょっと恐ろしい。
端材じゃなくて削り屑だけに、ここで次のカタチにするのはちょっと難しい。
なんだかんだいいながらも木を使ってモノをつくるというのは、そういうことだ。
わかってはいるつもりだが、今日はそんなとこ。

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2004年12月01日

椅子の組み立て

ああもう12月、とはいえ後悔している場合でもない。
椅子の組み立てが終わって、一段落すると気が緩む。
まだまだ長丁場なので、油断は禁物。
今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 23:59 | トラックバック

 

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