ちいさな工房の毎日を綴ります。
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「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2004年12月21日

師じゃないけど走る

徹夜をする体力的余裕がないので、早出をする。
この仕事で一番手間のかかるのが、□50角柱の木口を球面に削り出す作業。
スピーカーとスタンドと床の接点を点接点にすることで干渉を減らすためである。
ここがこのスピーカースタンドにおける、音の人のこだわりどころと、木工の人のこだわりどころの接点でもある。
昇降盤で荒取りし、切り出し小刀で曲面を削り出す。
桜材なので、削りやすいのがまだ助かる。
塗装の養生を考えると、早く仕上げて組み立てたいのだが、こういうときに限って研ぎの調子がでない。
焦ると焦る程、力が入って悪くなる。
自分でもわかっているのが、余計にしんどい。
それでも研ぎ上げ、仕上て組み立てるが、結構ぎりぎり。(そもそも始めるところから、ぎりぎりだからな。)
なんとか間に合うところまでもってきたが、最後の梱包がまたやっかいである。
カタチが不定形なので、入る箱もなにもない。
段ボール箱をばらして、それらしく厳重につつむが、夕方の宅急便の締め切りが差し迫って、やたらと焦る。
もう12月にはいってから、こんなことばかりで、少し寿命が縮まったに違いない。
バタバタとセンターに駆け込んでなんとか間に合わせた。
脱力…、後片付けもなにも、もう家に帰る。
寝る。
今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2004年12月21日 23:59

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