ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2006年11月30日

おや、月末でしたか。

お昼前、突然、来客というのでお話をお伺いすると、どうやら工房見学をご希望のかたであった。
基本的に、まったく事前のアポ無しの工房見学というのは、余程、偶然通りかかったとかでない、計画的訪問の場合、一般常識的にNGではないかと思っているので、この場合、筋の通った対応としては、ご丁重に理由をお話ししてお断りすることなんだと思うが、なんだか近くないところからわざわざ訪ねてくださったところを、さすがに程度的にそこまでして一本筋を通す気もないし、外面良いヒトでいたいという内面的弱さもあって、取り敢えず苦笑いでご対応させていただく。
自分にしても、今でも様々な機会で、先達よりお時間を分けていただいていることもあるし、少しの時間ぐらいはヒトにお分けしてもバチは当たらないだろうということもある。

歳の頃は50代男性、ご趣味で木工を15年程されていたかたで、そろそろ専業にシフトしていきたいという思いもあって、工房を色々と見て、お話を聞いて回られているとのこと。
にしても、基本的に他の工房をお訪ねになられるにしても、アポ無しはNGということは、念を押してお伝えしておき、自分より年輩の方にも関わらず、またいつもの通り講釈垂れまくる熱血生意気キャラを演じてみる。(それは、演じているのか!?)

誰がどう考えてどういう風な人生や職を選ぼうと、他人がどうこういうものではないと思っているし、趣味が高じるしても、まったくの多分野、異業種から転職されるにしても、新たに目指されるにしても、その経緯については他人がどうこういえるものでもない。
ましてや自分の仕事ぶりを棚にあげて、どうこう言う資格もないのかもしれない。

が、同じ土俵に上がるものとして、それが全体に対し、どのような影響を与えるかということは考えないといけないなと、そういう視線で、きちんと相手を判断してアドバイスなりさせていただかないといけないのではないかとここで仕事を始めて、結構いろいろそういう方々とお話をさせていただく機会を経て、最近はそのように思う。

また、そのときに誤解されたままでいけないのは、この仕事が、単に技術的な側面のみをみて語られたり、また逆に、そういうことを抜きに、個性やスタイリング、デザインという、アウトラインをなぞっただけであったり、またもしくは販売や営業、コスト計算といった経営的側面に目を向けずに、本来、通用するような仕事ではないということのように感じる。

そもそもそういったことを誤解されやすいのは、誤解する本人の問題ではなく、誤解されてしまう程度の活動しかできていない我々制作者の側や、このあってないような業界のイメージそのものに問題があると予々感じている。
全体のイメージを考え、それがひいてはお客さまのメリットになると考えると、プロを名乗る以上、制作者としてこうありたいという姿勢と、少なくともな技術と知識を持っていたいと思うし、また、そういったことを対外的にもアピールしていく必要性、個人レベルを超えたところでの、所謂、業界団体的なものの存在の必要性を強く感じている。

この方に限らずではあるが、今のこのタイミングで久しぶりに、このような機会があったのもなにかあるのかと勝手にこじつけてみて……、

来年は真面目に関西で若手制作者の木工会みたいなのの始動に向けて動き始めます。とここで宣言してみる。
(ここで宣言してみてなにが起こるんだ!?)
(また調子に乗って……)
(こういうこと言っちゃうとまた反感かっちゃうんだよね。)
(また言いっぱなしとか、言われちゃうんだよね。)
(そもそも自分のことすらできてないのに、どうするの?)
(でも、どこかで誰かが口火を切らないと話って始まらないし……。)

言ってしまった手前、複雑……。
言ってしまえば、誰がリーダーかとか、誰某をリスペクトするとか、誰某とは一緒にやらないとか、そういう以前の全体的な問題としてどうでしょうか?ということなので、ひとつよろしくお願いいたします。(なんだ、逃げ場をつくるのか!?)

と、年末を控え今月はそんなとこ。

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2006年11月29日

続・悶々期間

この時期は……。
こういう時はタイミングを見計らって気を紛らわせたほうがいいのはわかっちゃいるけど……。
それにしても、もう月末なのね……。
……今日はそんなとこ。

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2006年11月28日

悶々期間

あれこれしながらも、椅子の図面と、次の仕事のプランにかかる。
とはいうものの、こればっかりは、早々易々といかず、しばしの悶々期間になる。
夕方、先週末、展示していた椅子が帰ってきたので、クルマを積み替えるのもなんなので、一緒に家まで片付けに付き合ってもらう。
ちょっとまとまりがつかきそうもないので、適当に仕舞って、今日はそんなとこ。

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2006年11月27日

日常へ切り換え

先週末、鉄の部材の準備ができたという連絡をいただき、実際に現場であわせながら、その場で仮組溶接して様子を見せていただけるということで、ラミネートした部材を、あらかたの寸法、カタチに加工する。
朝から、他の用事も込み込みで、出かけられたのがおやつ時前、途中、鉄屋さんにお仕事の用事があるという井本氏を住吉区の現場近くでピックアップして向かう。

伺うと、早速、ベンディングされたパーツがあり、それを現物合わせで、カットして角度を見ながら仮組みしていただく。
なかなか思惑通り以上にいい感じです。

帰りに、日本橋の『ナニワネジ』へ寄って、取り付け用の金物を探して、少し様変わりした『でんでんタウン』を散策してから帰る。
まあ、自分も興味は若干こっち寄りなほうですが、さすがにここまである意味、想像の斜め右上にきちゃっているとは……。
新鮮というか、恐怖を覚えるというか、今日はそんなとこ。

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2006年11月26日

form room osaka in KYOTO

『form room Osaka in Kyoto』ということで、朝一、井本氏と待ち合わせて、井本氏のお義兄さんと三人で出かける。
ちなみに電車で京都は相当に久しぶり。
一昨年は、月一でクルマで京都に通っていたものだが……。あれはいったい何だったんだろうなんて心苦しくなるので考えないことにしよう……。

集合場所の嵐山は、遅れ気味だった紅葉もピークということもあり、結構な人出で、先生を含めて21名で連れたってしかも、撮影しながら歩くのは、かなり厳しいものがあり、早々に次へ移動する。

行く先々で次の行き先を決めながらということで移動を始めたが、結局、すべての行き先が先生のアドリブになり、それがまた、普段行きそうにないルートだったりして、還って面白い結果になった。
京都に詳しい参加者のかたがいたので、事務局としてすべてお委せさせていただけたのがそれもまた助かった。(こういうことは、ちゃんとそういうことになっているのよ不思議と……。)
仁和寺→京都御所で昼食→寺町散策中にお茶の銘店『一保堂』で一服することになり、40g3,150円の青雲という銘の濃茶を先生にご馳走いただいて、これがなかなかあり得ない経験だったり→錦市場を闊歩して→居酒屋で反省会。

風景の切りとりかたの勉強が、ここまでの流れを見ると、物見遊山で、ほとんど京都見物の様相になっているのだが、凄いと思える人と日常を共にすることで、なにかを感じる、そのこと自体も学びだったりするのだと思う。

順繰りの年代の参加者がいて、自分も単に学びを得るだけでなく、挟間の年代として、繋ぐ役割もあるのだと感じている。
そういう意味でも学びの場なのかもしれないが、最近、そういう位置に立つことが、望む望まない関わらず、自分に与えられてきているような気がしている。そして自覚も……。
やるべきときに、やれることをやっておこう。今日はそんなとこ。

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2006年11月25日

ラミネート・2

朝から、型を外し、取り付け用の金物Tナットにビス穴を開ける。
金属のビス穴ひとつ開けるしても色々ノウハウがあって勉強になる。
お昼に過ぎに帰路についても、いずれにせよこっちに着けば、夕方。
明日は、事務局を仰せつかっているプロダクトデザイナーの秋田道夫氏の『form room』で京都まで、また朝一で出かけるので、ちょっと早めに帰ってカラダを休める。
ちょっと疲れぎみだが、まだまだそうもいってられない、今日はそんなとこ。

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2006年11月24日

ラミネート・1

でき上がったラミネート用の単板を持って、朝一から一路、滋賀県米原市の浜田工房へ。
浜田先生の所有の型を使わせていただき、座板サイズ2種で2枚、背板1枚と平板で650角のテーブルトップ1枚をラミネート加工のする指導を受ける。
随分前に技術校の実技で一度やっているのと、洋書にある情報から見よう見まねで、やってやれないことはないだろうと言われればそれまでだが、折角学べる機会なのと、材料を用意するあの手間を味わってしまうと、失敗の確率を極限まで少なくしたいこともあるのだ。

途中、クルマのウィンカーが作動しなくなるというトラブルに見舞われながらも浜田工房に到着、兎に角、まずは大きいほうの座板から作業にかかり、型でプレスして養生。
ひとつひとつの作業、ちょっとしたひと言が、すべて学びになる。
続いて、テーブルトップにかかる。
特別なプレス機無しでも、知識と工夫で、このぐらいの板はプレスできるのだ。
ただ、一見ちょっとした知恵と工夫が、普段からそういう心づもりで過ごしていないとなかなか簡単には捻り出せない。

作業的には、ノリを塗って貼っていくことなので、単板を自製してきた手間時間と比べると、想像していたより意外にあっさりとしているように感じるが、これも、多分、浜田先生の経験による段取りや手順の良さにおけるところが大きいのだと思う。
接着待ちの時間に、なにか別の課題を用意しておいてくださいという浜田先生からのメールの意味が予想以上に大きかったことにここでようやく気付いた。
次の課題のプランも含め、何点か考えていたなかで、前回からの流れもあり、自分の南京ガンナを持っていって、調子の出しかたをこれまた、手取り足取り指導を受ける。

夕方、テーブルトップと座板をプレスから外し、サイズが小さいほうの座板と背板が一度で型に入ったので、まとめて作業してしまう。
これで半日分の時間が圧縮できたので、明日の午前中に、固定する金物の加工などの指導を受けて、早めにアトリエへ戻る段取りにする。
宿泊は、今回もまた、恐れ多くも浜田先生のお宅にお世話にならせていただき、今日はそんなとこ。

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2006年11月23日

なんだかんだで色々と……。

超突貫でサイトの更新もどきをしてしまい。事務所(の椅子)で仮眠。
朝から家に帰り、椅子を積み込んでJクオリアへ。
先週半ばごろ、松下氏から電話があり、「所謂、最近よくある住宅相談会の企画で知り合いから頼まれて手作り家具コーナ−に展示をすることになったので、数合わせに椅子でもあれば貸して。」との打診があったので、日頃から、何かとお世話になっていることもあるので、『じぶんちショールーム』(大の大人が真面目な顔して発する言葉じゃないような気がしてきた最近……。)にある椅子でよければということで、数合わせにお手伝いさせていただくことになった。
会場が神戸の西神という場所だったこともあり、帰りに竹中道具館へ寄ってくれて、あと数カ所お出かけに付き合ってくれたらという条件で、搬入も手伝うことになり、それで。

搬入やら、会場、イベントがどうやらについては、まあ今回は日頃のおつき合い云々……という意味合いが強いので、あまり首を突っ込まないことにして、とにかくお役を済ませて、早々、神戸三宮にある竹中道具館へ向かう。

館内正面のドアを開け、中に入るとすぐ正面に、今回の主たる目的であるところの、かの、阿保氏の削りあげた板が展示されてあり、各方面で話に聞いた、その仕上がりたるや、嗚呼……、削り肌ののっぺりとしたみずみずしい艶感に鉋仕上の可能性と、そのまた反対に、特に広葉樹の木目のモメ等、順、木口、逆目となる条件を持つ木目を通った後に、そこまでされていながらも、それでもほんの極わずかに残る刃こぼれの跡を見ると、ある意味でのその限界のようなものを見ることができるのかもしれない。
ただ板を見ているだけでも、それぞれの樹種や杢の美しさに目が奪われるのであるが、それ以上に、阿保氏のサイトにあった総括を思い出しながらそれぞれの板を見ると、また別に感じるもの、気付くことがある。
削りに使った鉋も展示してあり、これまたサイトで読ませていただいていた台への徹底したこだわりの一部を目の当たりにすることができた。
銘木を前に、木好きの二人(ともに四十前)がああでもないこうでもないと語る光景は、日常においてはなにやら滑稽な風景に思えるが、ここでは多分、日常、普通に行なわれていることなのであろう……。
作業の残りがあるので、他のお出かけは今回残念ながらキャンセルとし、全体の展示も時計とにらめっこで駆け足で見て、昼食のラーメンをご馳走になり、またアトリエへ戻り続きをする。

話が急転するが、、しかしこれ、薄板のプレナー削りも2mmというのは、かなりうちの機械の限界に近いのかもしれない。
削り前に刃は交換したが、セッティングの追い込み具合があるにしても、送りのスピードと削り量の兼ね合いで、そのバランスが本当に微妙で、すこしでもそのバランスが崩れると、どうしても板がビビってしまい、またそれの影響もあってか、少しの反りでも最後、お尻がはねて抉ってしまうものが出てきた。
その分の寸法40mm程なのだが、そこまで予測して木取りしていなかったので、余分を見て数をつくっていたので今回は、なんとか必要枚数を準備できたが、その分、ロスも大きくなってしまった。
なんとか必要分、木合わせして、突きつけの矧ぎ口取りまで済ませたときには深夜、とうに日付は変わってしまっている。
明日も出発が朝早いので、とりあえず今日も事務所(椅子)で仮眠。今日はそんなとこ。

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2006年11月22日

薄板の挽き割り沢山

思いつきで言ってみたものの、実際やるとなるとかなり大変なことを思い知らされている。
でも、これきっとできると面白い……筈。
ちょっと今までに見たことない。のは、段取りだけでもこんなに面倒だからだ、きっと……。

集塵機も治ったが、結局プレナー使う段階までいけてない。
明日はまた出かけないといけないし、うーん、金曜までに材料準備できるのか……。
また綱渡りな、今日はそんなとこ。

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2006年11月21日

さてと……、

ラミネート用の薄板を段取りするのに、木取りやらなにやら。
バンドソーで挽き割った板を試しに削ってみようとしたところ、集塵機がダウン……。
どうやらモーターが焼けているみたいで、機械屋さんが来てくれるのは明日の昼ごろ。
集塵機無しのプレナーで精度の必要な削りは一枚、二枚ならいいが、数をこなすのはちょっときつい。
削り厚みが薄いと、定盤と刃の間が狭くなって屑の吐出しも悪くなるし……。
まあ、修理まで他の段取りをすればいいので、今日のうちに気付けたのが、不幸中の幸いか。
今日はそんなとこ。

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2006年11月20日

決算と鉄工所

お昼から会計士さんが、決算の打合せにお見えになるので、色々と準備と資料をまとめる。
数字は正直なもので、また今年もこれでもかと思い知らされるが、思い切って会計士さんに、そのあたりのことを相談して色々とアドバイスをいただく。

夕方、先日11/3の日記にある『Prop's Festival 2』で出会った鉄を加工されている江原氏の会社株式会社江原製作所へ、ちょっと今考え中なことの相談に伺う。
庭の井本氏にも声を掛けてみると、丁度、お仕事で鉄屋さんを探していたところだというので、ご一緒する。
場所は大阪城の東側、城東区(まさに城東区)にあり、そこに昔ながらの町工場街のようなところがあったとは今日の今日まで知りませんでした。
会社も想像していたのと違う、大きな鉄加工の会社で、こんなところにこんな小さな話をしにきても大丈夫なのかという雰囲気であったが、江原氏のお父上の社長と如何にも鉄を加工しますという感じの、年輩の職人さんが、お話をきいてくださり、こちらの曖昧な意図を、まさに餅は餅屋で、見事に汲み取ってくださり、思う以上にことがトントンと進んでいった。
江原氏のお話をよると、それも、江原氏の友人やZooの永田氏門下の木工関係の制作者の方々が、以前よりお仕事をお願いされているそうで、そのお陰で、こういう類いの扱いには慣れっこだそうで、それよりはじめは、まったく話も噛み合わなかったとのことで、なる程そういう事情なのねと納得する。
これはよしとして、あとはあれのほう……。今日はそんなとこ。

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2006年11月19日

『じぶんちショールーム』で焼き芋

朝から雨降りだったので、どうしようかと思ったのだが、お昼前に止みかけたので、道具一式持って家に帰ってみれば、またしんしんと降りだした。
小降りなので、何とかなるかとはじめて見たところ、雨足が強まり始め、シートで雨水をよけても削りくずが湿気ってしまい、なかなか火がつかない。
火が落ち着いた時間も遅く、でき上がりが夕食どきになってしまいそうなので、なんとかできた灰で無理無理、騙し騙しなんとか芋を焼いてみるが、無理無理は無理無理、所詮は騙し騙しは騙し騙し、でき上がったものは、かなり当りはずれの激しいものになってしまった。
しかもお集まりいただいた奥さまがたは、念の為にと用意していたオーブンで先に焼き上がったお芋を食してご歓談されているし……。
なんじゃそりゃ、な、今日はそんなとこ。

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2006年11月18日

もうまた土曜日

お昼前、『木の暮らし研究会』のそば打ち教室があったので、昼食用に、でき上がったお蕎麦だけいただきに上がろうと顔をだしたところ、延ばして、自分で切ることに。(それぐらいは自分でしなさいよ。)

月曜日に会計士さんが決算の打合せに見えるので、それまでに伝票を入力して、決算の資料を出力しておかないといけないのであるが、整理した伝票関係を入力に至るまでの気持ちの切り替えがなかなかできずに延ばし延ばし過ごしてしまう。
このところ、時間の無駄スパイラルにはまってしまっている。
こう、なんていうのでしょうか、だらだら病……。
これが片付けば、もっと実動で追い込まれることになるので、必然的にお尻を押されることになるのは目に見えているのですが……。(そうなる前にやればいいのに。)

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2006年11月17日

無題で十分……。

デザインで悩んだり、木取りでなやんだり、刃を研いだり、カンナで削ったり、お客さまとお打合せをしたり、誰かと出逢ったりと、表だって、なんかちゃんと生きてるぜ。的に毎日ここが埋っていけばカッコも良いのですが……。
現実は、隠しておきたい日々もあるのです。特に、こういうなんともいえない過ごしかたをした日は。

サイトの更新をしようとして、結局途中で、できないまま一日が過ぎる。
この期に及んでの、こういう無駄な時間の積み重ねが結果的に大きく跳ね返ってくることが、身に滲みてわかっているにも関わらずである。
自己嫌悪……。マイナス思考な今日はそんなとこ。(またかよ!!)

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2006年11月16日

順調……なのか?とりあえず……。

もうまた決算の時期がきているので、散らかったデスクの回りを形式上整理しながら、いらない書類を捨て捨て、レシートを伝票を掻き集める。(こういうことは、普段からきちんとしておけば、こういうことにならない。)
取り敢えず入力は、後日。(また、そこで置いておくのか。)

なかなか前に進まないような気がしているが、送るもの送って、打合せするものはそれなりに進んでいるし、日曜日の買い物をしたり、やれることから順繰りに消化はできているようだ、……ようだ?……かもしれない。……もしかして気のせい……。
椅子のイメージも具体的に煮詰めだしたり、あれのイメージも考えたり、そういうのもやってますし。

手が動いてないとどうしても気持ちの寄りどころが固まりませんが……。今日はそんなとこ。

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2006年11月15日

これまた日常

こちらの状況に関係なく、もう月の折返し。
次というか、ダイニングセットの椅子のほうも早くしないといけないのであるが、お打合せ中のお客さまにお送りする木片サンプルの段取りしたり、木工会の企画展のプランが頭をよぎったり、あれもあったり、これもあったり……。

ちょっと間に、先日教わったポイントを忘れないうちに南京ガンナの持ち手を調整してみたが、面を削ると今一ビビりがとれない。(そもそもそんな場合か!?)
樹種にもよるのか、タモだと通るが、チェリーだとちょっとビビる。
やっぱり南京ガンナづくり教室を受講する必要がある……な。
5人ぐらい集まれば、浜田先生に打診したいと思いますので、いざ滋賀県米原まで行かんというかた、よろしければメールお待ちしております。(あと二人ぐらいでなんとか話は進みそうです。)

年末らしくいろいろと盛り上がってまいりました。(それはちょいと気が早い!!)
今日はそんなとこ。

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2006年11月14日

日々日常

なんでもかんでも、回りにあるもの皆、手を広げて掻き集めようたって、どう考えても限度はある。
取捨選択してるつもりでも、それでも自分の今の処理能力に見合っていないということもある。
なにか欲張り過ぎているのか、いつかなんとかなるのか、ならないのか、それとも共倒れか、まあ、倒れるわけにはいかないな……。
型に嵌まっていないだけに、日々、型通り過ごせないことはわかっていても、続ける為にはどこかを型に嵌めないといけなくなるのか。
まあ、刃物の研ぎは型に嵌らないといけませんが……。
今日はそんなとこ。

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2006年11月13日

戻りまして

次のお仕事へかかる前段階。
あれこれしないと、と思いながら、あれはできてもこれはできず……。
今日はそんなとこ。(それだけ?)
……それだけ。

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2006年11月12日

漫遊記後編

工房の事務所でお宿をお借りした『杢工房 木楽』さんと各自クルマを走らせ、福井県あわら市から一路、滋賀県米原市の浜田工房へ向かう。
途中、工房の近くのコンビニで、工房見学と浜田学級に体験参加することになっている家具工房『日根野屋』の日根野谷クンと待ち合わせして合流。

工房に入ると、前回、教室をご一緒した若い生徒さんが今回もご一緒で、例のシェルアームチェアのコピーを制作されていて、もう既にFRPの加工は前回の授業で済んでいて、それがちゃんとシェルアームのカタチになっていて(流石)、今回はそれの成形削りだしの作業にかかり始めている。

午前中は主に、お互いにご面識の無いお二人をご案内している手前、見学のほうにご一緒させていただく。(もう何回見学してるのか……。)
浜田先生のお話は何回聞いても、その度に新しい発見があるので、何度でもいいのだ。
午後からは、日根野谷クンが道具の講義を受けている端で一緒に、おさらいも含め、前回以降、持って帰って改めて湧いてきた道具についての疑問等を質問したりする。(この調子だと毎回おさらいだな。)
自分が言われるといまいちピンとこないことも、人がやっているのを見ているとわかることもあるので、あらためて勉強になる。

折角の浜田学級ならではの課題に挑戦してみようと思って、温めているプランをご相談させていただき、次回それにかかる予定。
そしてそれを『木工会』の12月の展示会で展示してしまう一石二鳥な予定。(それはそれでいいのか!?)

ちなみに、浜田先生の南京ガンナを自作しようセミナーを近々企画しようという話の流れになっていますので、南京ガンナの調子が今一つ出せないというかた、自分で南京ガンナを仕込んでみたいというかた、是非、お楽しみに。(という自分が一番楽しみにしている。)
5人ぐらい希望者が集まれば、日程申し合わせて、工房へお伺いするというぐらいで考えてます。

そんな感じで、今日はそんなとこ。

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2006年11月11日

漫遊記中編

京都の夜久野町で『丹波漆シンポジウム』という催しがあり、そこで木工芸の重要無形文化財、村山明氏の講演があるというので、丹波漆の漆掻き岡本氏のお誘いもいただいたこともあり、Jクオリアの松下氏、京指物職の若者という、例の仲良し三人組(『つみ木』上田クン談)で出かける。
週末ということで途中の渋滞が気がかりだというので、少し早く集合したもので、折角だからと行く道がてら、最近工房と住居を京丹波町の質美という地へ移した『つみ木』のおふたりさんを急遽訪ねるルートを採ることに。(朝っぱらからのお電話で失礼いたしました。)
クルマを走らせ国道173号線を北上する途中、道端で『木の家具 WOOD WORKS MATSUMI』という看板が目に入り、三人で声を合わせて、もしかしてあのMATSMIさん?となり、少し行き過ぎたところからUターンして戻ってみる。
改めて看板を見直すと、間違いなさそうなので、朝っぱらから、いきなりはさすがに迷惑やろ!?という気持ちはヤマヤマであったが、通りすがりの折角も折角だし、顔見知りではないとはいえ、それぞれ三人なにかしら繋がりをこじつけられるし、さすがに素通りも勿体無いと、三人総意の上、恥をしのんで訪ねてみることにした。
……のだが、挙動不審の三人組(在宅を確認する為とはいえ、さすがに庭先から覗き込むのはダメでしょ……。)に、恐る恐るご対応くださった奥さまに、きちんと事情をご説明すると、残念なことにご本人は、木材市に出かけられているとのことであった。
一応、それぞれ名前を残して、挨拶だけで失礼させていただき、また一路、173号線を北上する。
案内ハガキの地図を頼りに、なんと、こんなところへ……という田舎道を走り、梅田から約1時間半ぐらい、ようやく新居兼新工房に辿り着く。
築80年の民家を改装している途中だそうで、なんともおふたりさんらしい世界感溢れる新工房で、ガサガサとした大阪泉州のガサガサとしたアトリエ(それは自分が片付けてないせい!!)で日々を過ごす身としては、なんとも羨ましい。(羨んでいるばかりでは前に進めないのよ。)
ここでも最近考えている目論見のお話を唐突に切り出す。
会場で会った『木魂』の古谷氏にも同じ話をして、ちょっと呆れられてしまったが、この手の話は相手によって切り出すタイミングが難しい……。そもそも切り出していいのかというところから躊躇してしまい、漠然とした話しを唐突にするのも気が引けるのであるが、それでも話していかないことには、はじまらないし、漠然としたものも、いろいろの人と話しながら聞きながら、カタチが練りあがっていけばいいとも思っている。

その後、夕方から、明日、浜田工房へご一緒させていただく『杢工房 木楽』さんの工房のある福井県あわら市へクルマを向ける。
夜久野から日本海へ抜ければすぐに福井だと高を括っていたが、蓋を空けてみれば、もう石川県との県境ということで、正直躊躇もしたが、家へ帰ってまた滋賀県の米原まで走ることを思えば同じようなものだし、折角の機会ということもあり、勢い走ることにした。
しかし正直驚きました。ハイアマチュアのかたの工房といえば、ご近所の米田氏の『つどい工房』でそのことについては、それなりにわかっているつもりであったが、それにも増して、輪をかけて、今なら100g増量中!!という凄さ。
広さ、機械や道具の充実さはもとより、なにより驚いたのは、事務所にある蔵書の量、かの『手作り木工事典』がNo.1からすべて揃っているは、洋書の類いもどこかで目にしたものは大抵揃っているはで、そういう私設図書館ができそうといっても大袈裟で無いぐらい。
一晩かけて、開けるだけページを開いてやろうとも思ったが、明日のこともあるので、入手困難な焼酎をいただくほうを選ぶ。(なに、やっぱりお酒に負けたわけだ……。)
<続く>……のか。
今日はそんなとこ。

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2006年11月10日

新しい出会い

午後からお出かけ。
某SNS(mixiのことですが……)でお知りあいになった奈良市都祁白石町の家具工房『工房せお』瀬尾大輔氏が工房オープン5周年記念ご自宅展をされているので、この機会にご面識をということでお伺いさせていただく。
名張市だから地理的にきっとお近くなんだろうと思い、相手の都合にも関わらず、『家具の音楽』 名嘉眞氏もお誘いして……。(度々、面倒に巻き込んで申し訳ございません。)
そういう名嘉眞氏のご提案もあって、出かけたついでと言うと失礼にあたるが、同方向の延長線の滋賀県甲賀市の『菓子工房マンマ・ミーア』でオーナーの『川端カタチツクリ創作所』の川端健夫氏が「暮らしの道具、木の器」を開催されているというので、そちらを合流場所させていただく。
伺うところによると、名嘉眞氏の奥さまのお姉さんが陶芸をされていて、その関係で川端氏とも懇意にされているとのことで、この業界は、どこかしら繋がっているものだとはたまた思う。
こちらは、思いつきのアポ無しだったので、そのつもりで行ったのであるが、そういう時は得てしてあれなもので、到着時は案の定ご不在だったのであるが、折角なので奥さまのつくられるケーキをいただいて一服していたら、用事からタイミングよく戻られて、ご挨拶させていただく。(ご挨拶だけでないのはご察しの通り)
ちょっとこのところ温めている目論見のお話やらさせていただいてる間にひと時過ぎてしまい、瀬尾氏のところへお伺いするのが遅くなってしまうので、バタバタとお暇させていただき、次の目的地へ。(いつもどこでもバタバタで申し訳ございません。)
<続く>……つもり
今日はそんなとこ。

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2006年11月09日

至、納品

天板を削り仕上して塗装にかかる。
塗料を拭き取りながらウェスの引っかかり加減に気をつけて、一部毛羽が起きてしまったところをウェットサンディングしていく。
トチは軟らかいので、裏刃をあわせた状態のちょっと切れ止みかけた刃で逆目というかモメって導管が垂直に近く集まるところを削ると、一見普通に削れてはいるのだが、実際にはスクレッパーで仕上げたようになってなっていて、そこが塗料でウェットになると、少し毛羽が起きてしまう。
常に刃を切らしていればいい話であるが、ついもうひとカンナと欲を出してというか、研ぎを億劫がって削ってしまうので、そこをきちんと判断しなくてはいけない。
夕方、家具工房日根野屋さんに、材料あげる変わりにと手伝ってもらい、少し遅れてカミさんのお友達のお宅へ納品に伺う。
カミさんを病院へ連れて行かなくてはいけなくなり、事情を話してテーブルだけセッティングしてバタバタとお暇する。
椅子がまだなので、その時に改めて写真撮影等々させていただきます。
今日はそんなとこ。

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2006年11月08日

追い込みモード(今度は本当?)

重い一枚板の天板を支える脚部をすっきりと見せるのに少ない部材で強度を持たせる為、必要十分な部材の断面と仕口の選択を迫られる。
脚部の加工から仕上、組立てと勢いづいたところで仕事をすすめる。
養生してる間にちょっと仮眠。
今日はそんなとこ。

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2006年11月07日

木枯らし一号

ということで、朝から一日、昨日までと打って変わってこの寒さ。
追い込み追い込みといいながら、ひとつも追い込めていないのだがもうさすがに……。
そんな時に限ってこの寒さ。寒さというより寒暖差にカラダが対応できてません。
いきなり寒過ぎます……。
明日はまた戻ったりするので、また参ります……今日はそんなとこ。

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2006年11月06日

日記より情報

夕方、福井の杢工房木楽さんが淡路の玉葱を片手に寄ってくださった。
三木の刃物祭りと竹中大工道具館に行かれたお帰りの道すがらだそうで、わざわざ遠回りしてくださったのに、こちらはお茶をお出しするぐらいしかおもてなしもできず、本当に失礼いたしました。
その時のお話での中で、削ろう会で有名な耕木杜大工・阿保昭則氏が、氏のサイトでプロセスを掲載されていた、氏が削り仕上された銘木の板を見てこられたという話題になり、ちょっとそれはどういうこと!?と思い詳しくお話をお伺いすると、どうやら以下の通りらしい……。

竹中大工道具館で現在、「木を生かす匠 木挽とその道具」展という企画展をされているそうで、そこで耕木杜大工・阿保昭則氏により削り仕上げられた銘木板が展示されているそうです。
阿保氏のサイトのほうで、銘木削りのプロセスを読ませていただいていた一ファンとして、これは必見!!

以上、な筈なのに、お恥ずかしいことに、それを今やっているということを、今の今まで知りませんでした……。
こんな貴重な情報を教えていただけたのも、なにかの思し召しかもしれないと思うと、ヒトのご縁とは、本当にありがたいものです。
会期は11月26日までだそうで、なんとか都合をつけて出掛けようと心に誓い、今日はそんなとこ。

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2006年11月05日

『Prop's Festival 2』というのに出かける。

10/22の日記にも書いた家具工房『ZOO』の永田氏が発起人となられて昨年より開催されているクラフトフェスティバル『Prop's Festival 2』にカミさん達と井本家の奥さま、子ども達と一緒にでかける。

所謂アウトドアの大規模なクラフトフェスティバルとも違う、というか、そういうものの原点とも感じられるような独特の空気感で盛り上がる会場で、先日、ゆっくりとお話をさせていただくことができなかった虹紙の和田氏とも、改めてお話をさせていただいたり、家具工房『家具の音楽』の名嘉眞氏とも、とある目論みについて打診させていただいたり、また鉄を加工されている江原氏という方とお知りあいになったり、とこちらの思うところは大抵果たして、ちょっと覗かせてもらうつもりが、ほとんど撤収間近まで居坐ってしまった。
お陰で同行の皆さんすっかり置いてきぼりでしたが……。
こういう自己本位なヤツですので、どうかお目こぼし下さい。(重々承知のことだとは存じますが……。)
今日はそんなとこ。

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2006年11月04日

土曜日です。

子どもの頃に大好きだった土曜日は、半ドンで、翌日が日曜だったから。
土曜日って、その時の感覚のままだったりする。
そんな感じで仕事しました。(それはホントに仕事してるのか?)
今日はそんなとこ。

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2006年11月03日

結局休み

仕事しに出てきたことは来たのだが……。(それ以上云わずとも察して余る。)
今日改めてわかったことは、仕事はメリハリつけて、休みの日は休んだほうがいいということ。(何度目だナウシカ!? そういうことは、いい加減学習しようよ……。)
明日からきちんと真面目にやりますのでってことで、今日はそんなとこ。(それもう何度目よ!? 根本的に学習する気ないんじゃないの?)

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2006年11月02日

どツボにハマる。

脚部のプランニングして、材料を出した、そのついでに材料整理しだしたりして……あとはご想像通り……。
(それだから……、もっと計画的に段取りよくやらんかい!!)
でも、少しは片付い……て、っていう程でもないか。
あちゃー、な今日はそんなとこ。

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2006年11月01日

霜月

疲れがとれないと思ったら、風邪気味かもしれない……。
昨年もこの時期寝込んでるんだな、なんだか。
気候の変わり目は、皆さんお気を付けください。(と自分は棚の上へ……。)

制作のほうは……、
うーん、
天板の両木口をカットするのに、またひとしきり悩む。
ただそこにあるカタチにあわせて素直に一本線を引けばいいだけなのに、邪心が……。(この未熟ものめが!!)
うーん、

今日はダメだ、刃を入れられない。
置いておいて脚部のほうへ一旦、気持ちを逸らそう。
月はじめの今日はそんなとこ。

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