ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2006年04月30日

なんだかんだいって

暇そうな子どもの顔と疲れたカミさんの顔を見ると、自分だけ嬉々として仕事にいくのも、若干心苦しくなり、黄金週間中、中三日の二日は時間をつくって安近短なところへ出かけることにする。

ということで、初日の今日は堺市にある大阪府立大型児童館ビックバンへ遊びにいく。
ここは、比較的お安い入場料で半日以上は余裕で子ども達が遊ぶという過去に実績があり、まだ行き飽きていないので、喜んで遊びにいけるところである。

案の定、期待通り入館早々から、四階から八階まで又にかけた巨大ジャングルジムを登り、色々体験コーナ−でひとしきり遊ぶ。
その後、昭和の街を再現した一角があり、そこに路地裏をイメージした、コマやメンコで遊べるコーナ−に向い、フウタと一緒にコマ回しに挑戦する。
自分はといえば、テレビゲーム世代のまえの超合金などのキャラクター玩具、マスプロ玩具世代なので、子ども時代にコマやメンコで遊ぶ機会なんてそうそうなく、コマ回しも小学校で一時期突発的に流行ったことがあったような、もしかしてまわせたことがあったか、無かったか、ヒモの巻きかただけはなんとなく憶えていた程度。
そんなことでしばらく二人で苦戦していると、からくりゴマのイベント実演にきていた独楽名人みたいなおじさんが、ちょっとコツみたいなことを教えてくれて、フウタの手を取って一緒に投げてくれた。
すると、いとも簡単にコマが回ったのである。
自分もそれを倣いコマを投げてみると、なんと今までの苦戦が嘘のようにコマが回りはじめた。
偶然か、幻かと思い、幾度コマを投げてみるが、慣れないので下手をすることはあるが、それ以上に回ることのほうが多くなった。

フウタといえば、さすがにまだ理論と実践が伴わないのか、オジサンと投げたっきり回せずにいるが、それでも諦めずに、持ち前の凝り性と粘り強い性分(注釈:興味のあること、好きなことについては……=誰かさん……)で何度も何度もチャレンジしている。
かなり頑張ったのであるが、なかなか回せずにいたところ、リツキが他の階へいきたいと言い出したので、一旦休憩してひとしきりカラダを動かすコーナ−で遊んでいたのであるが、フウタがまたコマを回しにいきたいと言って、再度チャレンジしにいく。

自分はそれなりに回せるようになったので、嬉しくてそこにある色々なコマを回していたのであるが、それに触発されてか、フウタも諦めずにまた何度もチャレンジしている。
端でコマを回しながら、なんとなく気付いたコツのようなことをアドバイスしながら、しばらく練習を続けて、いよいよ閉館時間も近づいた頃、遂にコマが回りはじめた。

まだいまいちコツを掴むところまではいってないように見えるが、それでも何度かは回り出した。
本人も大いに満足だったようで、普段はほとんど筆が進まない宿題の日記も今までになく筆が進んでいたようである。

こういう総合的なものを含む遊びって、時代の波に消されてしまった理由があるにせよ、やはり大事なことなんだと思う。
こういう遊びをしなくなったことも、日本の現代社会、人間の抱える問題に少なからず影響してるのではないかと、こじつけのようではあるが感じてしまう。

それにしても今日は入館料払ってコマ回しの練習か……とは、己の器量が量られてしまうので間違っても言うまい。

しかし、親バカながら、この粘り強さには感服した。
これをもう少し勉学の方向に……、とかも同様。

子どもの頑張る姿、楽しむ姿を見れた良い一日だった。でいいじゃないですか、足るを知りましょう、足るを。

なんだかんだいってゴールデンウィークを満喫している今日は……もとい、今月はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2006年04月30日 23:59

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