ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

« お花見 | メイン | 帰還 »

2006年04月10日

ダイニングテーブルの納品

午後のお届けにあわせ、薄明るくなるより前に出発する。
道が混む前に、大阪を抜けられたので、後は快調にクルマを走らせる。
途中、小田原で、積木職人をやっているデザイン学校からの旧友に搬入を手伝って貰うことになっているので、待ち合わせて合流する。
意外に首都高もすんなりと抜けられて、少し早めに近くまで着いたので、先に昼食をとることにし、川向こうの柴又へ向かい帝釈天の参道にある庶民的な建物のほうの鰻屋さん(お値段は庶民的ではなかったが…。)でお礼がてら鰻をご馳走させていただき、ついでに自分も少し(どころではない)贅沢な昼食をいただく。
その後、千葉県市川市内のお客さまのお宅へ向かう。
かなり実績をお持ちの建築家の方が設計した新築のお宅で、なかなか凝った空間の中に納めさせていただく。
図面やイラスト、施工中のお写真を拝見させていただいてはいたが、この空間に納まった様は、まさに誂えたとはこのこと。
他のどのテーブルがここのこの場所に見合うのかとテーブル自ら訴えているようにすら感じる。
決して手前味噌ばかりで語っている訳では無く、お客さま、建築家、木工家?とそれぞれの思いがある次元で共有化され具現化したこのテーブルは、まさにコラボレーションと表現するにふさわしく、そこに馴染んでいることが当たり前とすら思える。
この時が、これまでの一切の苦労や疲れも吹っ飛ぶ瞬間である。
ここでようやくひとつの仕事を無事終えることができ、ホッと胸をなで下ろし、帰路につく。

まずは、今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2006年04月10日 23:59

Trackback Pings

このエントリーのトラックバックURL:

 

■木の工房KAKU■
e-mail : kaku@kinokoubou.com
All Rights Reseved,Copyright Woodwork studio KAKU

[home >>]