ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2007年03月07日

Dの勉強会

ということで、概要はこちら

自分が最上級に惚れている数少ない人物の一人である(失礼承知であえて惚れていると言ってしまいます)秋田先生が、今、惚れているナガオカケンメイ氏との対談を、リングサイド、最前列、真っ正面の席でウキウキしながら拝聴させていただいた。

こういう場の話の内容は、基本はこういう場や機会を共有できるご縁があった人同士の特権でもあり、またそれを伝えようにも、感じかた捉え方もそもそも違うので、こと細かに伝えるような野暮なことはしないし、そもそもそういうつもりでその場にいた訳でもなく、そのこと自体できるスキルも持ち合わせていないので、あえてオミットさせていただくことをお許しください……。

前述の上であえて、今回も含め、このところの秋田先生のお話から感じるところを勝手に解釈、大いなる贔屓目でお話しさせていただきますと……。

特にお仕事の進め方のお話からですが、
ご自身の身の置き様を理解した上で、それをあえて守りのように見えながら、それでいて責めてもいて、その手をもって征服してしまうわけではなく、懐柔に持っていきながら、最も必要なところだけはきちんと手に入れる。

あれ、これって、ある意味、共生の原理じゃないの……。

今というか、この先、人が地球という星に、生き続けるにおいての方向性というか、じつは、そういうところにも繋がっているようにも感じるわけです。

もっと勝手に解釈すると……、
文明、文化、自然という関係性があった時、
人類の進化、人類が人類たる由縁のひとつでもある文明の象徴でありながら、過度な生産により最も直接的に自然に対するダメージを大きくする要因のひとつであるマスプロダクションをデザインするというお仕事に身を置かれながら、如何に未来と繋がっていくかということに、あえてそこを強調されることなくても、十分、そんな風に解釈できるわけです。
そういったことを踏まえると、秋田先生の今のあり方そのものが、今回の勉強会のテーマ「ロングライフなプロダクトデザインについて」ということに添ったお話になるべくして、そうなっているように思え、
そして、それができる人をきちんと壇上に呼んでしまっている、ナガオカケンメイ氏という人も、ああ、そういう人なんだと重ねてすごいと感じてしまう。

その後、ナガオカケンメイ氏はじめ『D&DEPARTMENT大阪』のスタッフの皆さまと秋田先生とのお食事会に我々“form room”のメンバーの残党も合流させていただき、これまた貴重なひと時を味あわせていただくことができた。
自分もそうだが、夜遅くまでご一緒させていただいたお若い人達にとっても、こういう時間を共有できる機会、縁って、いったいなんなんだろうって、少し意識して考えてみて欲しいと思う。
少しの意識のベクトルの違いで、ただそこにいる以上のなにかをきっと得られるような気がするのね。

壇上のお二方とも、今をときめいているという感じがひしひしと伝わってきた。
多くの人の憧れ人というのは、やっぱりそれだけの筆舌しつくし難い、琴線に強く触れるものを持って、そしてそれに言葉、行動が伴っている人なんだとつくづく感じる。
もちろん、憧れられることが目的ではなく、そういう人だから憧れられるというのは、あえていうまでも無い訳であるが、そういう意味で、こんな風に憧れられちゃう人になりたい、というか、なれるだけのことをやっていきたい。
あらためてそう思う、今日はそんなとこ。

写真は、“form room”でwebサイトの管理人等ハイテク担当してくださっている梅さん(バイさんとお読みするので、お鮨やさんではありません……)が撮ってくださった、幸せそうで、近い未来を予感させる集合写真です。
Dの勉強会

投稿者 KAKU : 2007年03月07日 23:59

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