ちいさな工房の毎日を綴ります。
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「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2006年10月13日

トップのイラストひとつでもう……

トップのイラストをリツキ画伯に描いてもらおうと、秋をテーマにということで、モチーフに好物の栗を買って、裏山で拾った栗のイガを持って帰る。
普段の調子で細かい絵を描いているので、もう少し大きく描いて……と、ぽろっと余計なひと言を発してしまうと、今描いてる絵を消して泣きだしてしまった。
あまり無理強いしても、また描かされた絵との鋭いネタバレをしてしまうので、若干こちらも途方にくれてしまいそうになるが、もしかしたらこのヒトは結構そつなくこなす分、細かい絵は結構描けていても、ダイナミックな絵の描き方自体がわからないのではないかと思い、ちょっと聞いてみると、うんと頷くので、それじゃあ一緒に練習してみようと促してみる。
筆記具も色鉛筆ではなく、クーピーペンシルに持ち替え、鉛筆持ちではなく、デッサン風の持ち方に替えて、一緒に丸とか四角とか描いてみる。
ひとりで描かせると、いまいち調子が掴めない様子を端で見ていると、ついクセで紙に近づいて描こうとしていることに気付き、椅子の上に膝立ちの姿勢で、肘を延ばし気味で全体を見ながら大きく描いてみようとアドバイスしてみる。
多少、線も歪んでもいいから、細かい事は気にせず力強く描いてみようと促し、このヒトは次男のせいか、結構親の顔色を見て気を使うところがあるので、なるべく描かせないようにこちらも気をつけ、お互い気を使いあう。
少し色々描いてみて、いざ本番となると、柿を描くというので、それは現物が無いのでイメージで好きに描いてみようと、空いたスペースに栗と落ち葉を描くというので、それじゃあ庭に落ち葉を拾いに行ってみようと調子付ける。
巨匠は扱いが難しい……。今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2006年10月13日 23:59

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