ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2006年10月09日

浜田学級

朝、少し早く目覚めて、泉神社までちょっと散歩して、名水で顔を洗う。
朝食に奥さまの焼かれた食パンをご馳走になり(普段は浜田氏が焼かれていらっしゃるそうです。)、工房へ向かう。
授業開始で、はじめに今まで使っている道具のチェックを受ける。
関西家具インテリア業界の神さま的存在を前に、普段の通りにやってみてとの言葉にも、あまりに緊張して、カンナの刃もろくすっぽ出せないような状態に陥りながら、震える手でいままで通りをやってみるが、案の定、やること為すことかなりダメ出しをいただいてしまう。
自分の場合、技術校で教わった教科書的方法に、それに個人の悪いクセが入ってしまっていて、そこがやはりネックになっているようである。
そこをひとつひとつ手取り足取り違いを教わりながら、矯正していく。
前々から、気がかりなことのひとつであった技術校の教科書や書籍での記述と、古き良き時代から家具製作の現場で叩き上げられた職人さん道具の仕込みかた、使い方とのギャップが大きいことを改めて知り、そういうことは、考えて解決できることではなく、見て習ってようやくわかることであると思えば、まだまだ触りの一部ではあるが、引っかかりが少し取れて、ここに参加させていただいただけのことはあると実感する。

また、ごいっしょだった若い生徒さんが、イームズのアームシェルチェアとツーピース・プラスチックチェアの部品を持ち込んで、リストアの方法を教わりながらされているのを見て、はじめて触るはずの椅子のそれを教えて「これでいいんやろ。」というしびれるひと言とともに完成させてのしまう浜田先生はやはりただ者ではないとあらためて思い、次回、彼はFRPを使って、シェルチェアのコピーを先生の「できるよ」のひと言で冗談のような流れで制作することになり、それもすでに加工プロセスが頭の中で組立ってしまっているというのが、また重ねて驚かされる。
折角なので、その日にもご一緒したかったのだが、残念ながらちょっと予定が合いそうにない。

これを如何に実務にフィードバックさせていくか、というのが課題になる。
今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2006年10月09日 23:59

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