ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2006年06月19日

暴力的な暑さ

ここ数日と比べ、異状に感じるぐらいの暑さ、蒸し暑さで、これではこの先の夏の猛暑も思いやられる……。
溜まりに溜まったアトリエの切り屑、おが屑、集塵機の削り屑を片付ける。
土場の片隅を囲って溜めておくと、灰汁が抜けた頃、ご近所の畑に蒔くのに持っていってくれることになって、ことおが屑の処理に関しては、悩みが解消して助かっている。
まだまだ周りが田園風景の片田舎はこういう時にありがたい。

木の工房KAKUでは珍しい定番といっていいだろう「風汰の椅子」を3脚制作にかかる。
カタチは定番ではあるが受注制作で、その都度、取り都合の良い材を使うので、毎回、材によって微妙だったり、かなりだったり雰囲気が違うことを逆手にとって売りということにさせていただいている。
今回は、ブラックチェリーの半端が溜まっているので、それを使う。
この椅子をブラックチェリーでつくるのは初めてなので、どのような見え方をするか想像するとちょっと嬉しい。
ただ、半端からの木取りなので、歩留まりと見た目をうまく組み合わせないといけないので少し手間取る。
完成品の大なり小なり関係なく、木取りはすんなりといかないものである。
キリがないので、どこかしら踏ん切れる大胆さも必要なところ。
これが、鑿でなく蚤の心臓の自分には、なかなか墨が決めかねる。墨が決まったところで、刃を入れかねたりするので、より一層……。
いきなり躓く(毎度の如く)今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2006年06月19日 23:59

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