ちいさな工房の毎日を綴ります。
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「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2005年10月09日

だんじり祭り

今日はうかつにも寝坊してしまったので、仕事をちょっとお休みしてこども達と地元の熊取町の秋祭りを見にいく。
ここの祭りも岸和田と同様に地車(だんじり)を曵いて町内を廻るお祭り。
ちなみに自分は、このお祭りにはトラウマに近い由縁であまり好きでない。
小学校3年生の時にこの町に新しく造成された新興住宅地(いわゆるニュータウン)に引っ越して来たので、その頃はまだまだそういう境遇の人間が増え始めていた頃で、いわゆる余所者ということで祭りとは無縁でありながら、学校は祭りの日には全校上げてお祭り気分でお休みになり、同じクラス、学校の地元のこども達が法被姿でだんじりを曵く姿を尻目に、どうともやれない気持ちで同じ境遇の少数のこどもらとその休みの日を過ごしてきたという、ざっと話せばそんな些細ながらこども心には結構苦々しい思い出である。
そんなだんじりであるが、先日、鍛治屋の高田さんとお話をしていて、今更ながらふと気付いたことがある。
鍛治屋さんの上お得意さんが地車の制作に携わる彫刻師や大工さんだったりして、その職人さんが岸和田界隈には結構存在する。
地車の新調はもとより祭りの後の修理や国内的に見ると少ない職業でありながらこの地域には集中している現状もあり、今では他の地域からの依頼もあるようで、それに毎年、新しく職人になる人も途切れなず、伝統的な職種にしてはこの地域独特の理由である意味活気のある産業なのである。
そのだんじり産業で使う刃物の量は種類量も多く、自分達が使う刃物の量など比較にならない、それ故、全体的なパイは小さくなりつつある手道具の世界でも鍛治屋さんの仕事自体は継続していけると考えれば、祭りがある限り、だんじりの修理新調があり、それに伴う技術も必要されれば、道具も必要とされる。でその道具をつくる鍛治屋さんがいい仕事を続けてくだされば、自分達もいい刃物を手にいれることができる。
風が吹けば桶屋が儲かるでは無いが、だんじり祭りからも少なくとも恩恵をいただいていると思えば、嫌な過去もあるがちょっとは足を運んでみようという気にもなった訳だ。
もともと高田さんの刃物を使わせていただくことになったきっかけがそれだった訳だし、前にケヤキ材を不意にトラックいっぱい格安に入手することができたのもだんじり大工さんの在庫整理のおかげだし。
どっかで気持ちの帳尻があってるのかもしれない。
ただ民衆のだんじり中心的思考だけはもうひとつ受け入れがたいのだが…。
祭りなんだし、曵くのも見るのも楽しめれば一番なんだけどね。今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2005年10月09日 23:59

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