ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2005年04月17日

配達紀行

納品、打合せ、メンテナンスと兵庫方面の用事をまとめて朝からでかける。
ルートは神戸市東灘→三田市→社町と距離的にもなかなかうまく繋がったものである。
まずは、神戸市東灘区へ以前制作させていただいたカウンターベンチの座面の角が脚をぶらぶらしたときに当たりが悪いということで、その場でカンナで少し丸く面取りをする。
納品の時と比べると、それぞれの材の色も落ち着いてなかなかいい感じになってきている。
他の部分は特に問題もなく、こうやって使い込んでいただいている様子を拝見すると嬉しいものである。

次は、三田市でメールでお問い合わせいただいているカウンターテーブルの搬入経路等の確認とお打合せ。
六甲山を経由して三田へでるのだが、天気が良かったので、ちょっとしたドライブ気分であるが、いわゆる日曜日なのに家に残した家族のことを思うと…で、あまり浮かれてもいられない。

その後、完成したスツールの納品の為、社町へ向かう。
このルートもクルマの少ない田舎道で、ほんとなかなかのドライブ日和である。

こちらのお宅は、いわゆる昔ながらの民家を増築されたお宅であるが、その増築部分も、昔ながらのタイコ梁の木造で、壁も竹の小舞に珪藻土塗り、他にも微に入り細に入り、こだわりが見られる、現在の主流の家づくりと比べるとそうとうに贅沢な造りのお宅であった。
ご主人に、いろいろご案内いただいて、お仕事ぶり感心しながら拝見させていただいたが、この家づくりに関わった方々が皆さんお仕事を楽しまれたであろうことが、ものすごく伝わってきた。

スツールのほうも、早速、土間にある囲炉裏の端に置かせていただいた。
制作の際、写真で空間を拝見していたので、そこからイメージを膨らませてデザインをしたのではあるが、実際に置いてみると、ほんとによく、想像以上に溶込んでくれた。(我ながらが抜けてるやろ!!この自画自賛野郎。)
お客さまにも、お気に入りいただけたようで、ほんとなにより。
スツールという家全体で言えば、ほんの一部分ではあるが、それでも素敵な空間づくりの味付けがお手伝いできて、またひとついいお仕事をさせていただけた。
こういう瞬間が、この仕事をやっていて、最も嬉しい瞬間といっても過言ではないな、ほんと。

心地よく疲れて、帰路につく。
今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2005年04月17日 23:59

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