ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2004年08月23日

東京観光じゃないよ!!

早朝から井本氏をピックアップして、クルマで東京へ向かう。
打合せは19時からなので、もう少しゆっくり出ても間に合うのだが、今までの経験上、超早朝出発がクルマを走らせやすい。
お昼頃、横浜のカミさんの実家に着いて、ちょっと一服してから、都心へ向かう。
会場になるのは、青山のAVEDAというコスメブランドのショップと美容室とスパとオーガニックカフェのあるお店なのだが、一度ロケーションを明るいときに確認しにいく。
まだ時間に余裕もあるので、井本氏が前に三木の鍛治屋の高田さんに伺った鋏屋さんに植木用鋏を見に行きたいということで、急遽、高田さんに連絡を取って場所を教えていただいた。(お忙しい中、迷惑なヤツだ!!)
はい、お忙しい中、突然の電話にも関わらず…、ありがとうございました。
場所は葛飾区金町、今いる表参道からだと、ちょっと離れている。
葛飾区付近は以前勤めていた会社があった関係で、それなりにわかるつもりだったので、自分なりに地下鉄とJRを乗り継いでいったのだが、ついてみると千代田線で一本で辿り着けるところだった。
で、その鋏屋さんに言ってみると、扱っているのが洋鋏で、店主とおぼしき職人のおじさんにお話を伺うと、植木鋏は川口に有名な所があるからと言われる仕末。
電話に対応してくださったのは別の方で、電話を切ったあと、おじさんが話を聞いて気にしてくださっていたそうであるが…。
ただ、その鋏屋さんで、すごくかっこいいキッチン鋏があって、それなりのお値段もして、後ろ髪引かれて帰ってきたが、後で調べてわかったのだが、その鋏、増太郎のキッチン鋏といってその筋ではかなり有名な逸品だった。
しかも、気さくにいろいろ教えてくださったおじさんも伝統工芸士に認定されている鋏の世界では有名な職人さんであった。
せっかく、ここまで来たから隣町にある柴又の帝釈天でも行ってみようということで、(って、観光に来たんか!?)伝統工芸士のおじさんに教えていただいた道を歩いていった。
月曜日で時間的にも遅かったせいか、参道のお店はしまいかけて人影まばらだったが、帝釈天のお堂に入って建物を見てみると驚いたことに構造材を含め、総ケヤキ造りだったことに気づいた。
使っている材も、これだけの場所だけあって目につく所は相当に良い材だし、扉の鏡板なんか、玉杢のくせに厚みのある板だったりする。
この辺をうろうろしていた頃、何度か見たことはあるが、その頃は今と全く目線が違っていたので、そんなことまったく気にかけていなかった。
目から鱗、見てみるもんだ…。
これだけの構造物に使われているケヤキの量も半端じゃないので集めるのもだろうが、乾燥のことを考えると、材を管理するも大変だったのではないだろうか?
と、全く本来の主旨から離れたところで満喫してしまい、お腹いっぱいと思ったが、これからが本日のメインイベントなのだが、後は細かい仕事の話なので、割愛。
ただ、今回はなかなか風向きが良さそうである。
またクルマ走らせて帰らないといけないので、今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2004年08月23日 23:59

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