ちいさな工房の毎日を綴ります。
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「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2004年08月13日

お盆なので、お墓参り

朝早くから、お墓参りに行く。
うちのお墓は、僕の数代前のご先祖さまが根をおろした、僕の本籍地でもある滋賀県の日野というところにある。
大阪からクルマで2時間ぐらい離れたところなので、お盆とお彼岸と年に何回も参れない。
その地に本家というものがあることにはあるのだが、もう誰も住んでおらず、もういよいよお墓の守もままならなくなる。
うちの家系は、爺さんぐらいの代から分家ということになったが、事実上は、分家も何もない状態になっている。
そのうち、僕が墓守をしなくてはならなくなる。
そう思うと、そのまた次のことを考えるのは気が早すぎるかもしれないが、うちのちび達も連れてきてやるべきだったかもしれないと思ったりした。
この時期に里帰りも大切なイベントかもしれないが、せめて墓参り済ませてから行かせるべきだったかも…。
こういうことって、義務とかでなくて、小さい時に意識的でなくても、こういう時期にこういうことをするみたいなことを風習として身に付けておくことが、変に家系とかに固執するんではなくて、自分の存在には、過去の人、ましてや自分たちの直接な先祖があって、脈略と続いているということを感じる機会になると思う。
そういえば、僕も小さい頃は、よくここについてきて、僕が来る時は、うちのお墓には必ず雨蛙がいて、ご先祖さまが見にきてるんだと思って秘密にしていたが、実は家族みんな雨蛙のことは知っていたとか、笑い話のひとつもあったりする。
もの心ついて突っ張りだす時期は、家族と行動するのが疎ましく、しばらく来なくなったが、そういう時期は少なからずあるもんで、それはそれで今にして思えば、必要な時期だとも思える。
自分という存在をある程度意識できる年代になり、結婚もし、子供もできるようになり、そこに脈絡とあるなにかを守ることも、自分という存在を感じるときの大切な要素になっているというのは、自分でも実感する。
だからこの歳にもなると、墓参り?関係ないや!!みたいな顔もしてられない。
うちのちびについていえば、それがすべてではないことは重々承知しているつもりだし、そのことを押し付けることが全くの正解かどうかもわからない。
ましてや、このお墓を将来どうするかなんてことにも僕が死んだ後には関知できることではない。
でも、いつかそういうことについて、感じたり、考えたりして欲しいと思う。
そういう前段階として、遊びについてくるだけでも、ここには連れてきてやりたいと思った。
二人ともそういうことが思い出になる年代になっているし。
来年から、家族揃ってくることにしよう。
親父の独断で決定!!今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2004年08月13日 23:59

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