ちいさな工房の毎日を綴ります。
題して
「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2004年07月31日

ヘビーロード

完成したての本棚をユニック付の4トントラックに積み込む。
なぜユニック付きなのかは後ほど…。
台風接近中なので、厳重に雨じまいの養生するのに手間取り、出発できたのが未明の3時。
今回のヘビーロードに付き合ってもらう井本氏を迎えにいき大阪を出たのが4時過ぎた頃。
東京までの運転は井本氏にまかせて仮眠を取らせてもらう。
助手席で楽をさせていただいてる間に東京に着いて、まず本棚をお客様のお宅にお届けにいくのだが、地図を見てナビをしていたところ、まずいきなり住所そのものを勘違いしてしまって、そこから正しい住所のところまでいくのに、地図を見て入ったところが住宅の路地で、さすがに4トンのロングボディでは曲がりきれず、すれ違いもできずで、二進も三進もいかなくなりかけてしまった。
運転していたのが、井本氏だったのでなんとか抜け出られたものの、僕一人だと本当に二進も三進もいかなくなっていたに違いない。
あまりに焦って、お客様からのお電話にも気づかず、ご心配をおかけしてしまった。
それでも、なんとか辿り着いた訳だが、辿り着いてみれば、順等にくれば普通に走れる道だけで着くことができた。
そこから、別の場所へケヤキの丸太を引き取りに走る。
少し話が遡るが、訳があって土地を手放されたお客様が、更地にする為、そこに植わっていた庭木のケヤキを伐採してしまったのを使って、家族の思い出に何かつくれないかというお話を業者さんよりいただき、お客様とのお話の中でロッキングチェアを制作させていただくことになった。
そこで、そのケヤキの丸太を運ぶ為に、ユニックを知り合いの材木屋さんに無理をいって貸してもらい、その丸太だけ運ぶのも荷台が余るので、ついでといっちゃなんだが、いっときお世話になった山形県の金山町森林組合の友人から、前々から材があるから金山までトラックで一度おいでといわれていて、さすがに山形までトラックで走るのはちょっとと躊躇して話をこっちに避けていたのを思い出し、思い切って今回山形まで脚を延ばしてみることにした。
さすがに、一人で走るのは気力も体力もついてこない気がしたので、井本氏も巻き込んでのことと相成った。
距離にすると、それほど離れたところではないのだが、地図を見ながらルートを決める訳だが、選ぶ道、選ぶ道すべて細い路地に入り込んでしまう。
地図で見ると、一応みなそれなりの太さで描いてあるので、こっちは当然行けるものと思って指示するのだが、すべてそれが裏目に出てしまう。
昔、よく家族で出かけたときに、母が地図を見ながら父の隣でナビをしては、訳のわからん細い道に入っていって、運転しながら怒られていたが、血は争えんもんだとつくづく思った。
なんだかんだしながらもようやくケヤキのある場所へつくが、そこも道路に停めての作業となり、脚を出すとクルマが通れなくなってしまうので、少し離れたところにあるケヤキを近くまで人力で動かすことになった。
それほど大きな丸太でないとはいえ、径で500、長さが1800mmの生木のケヤキといえば結構な重さになる。
炎天下での予想外の作業で寝不足の体に鞭を打って丸太を動かす。
丸太やったら転がせばと思うかもしれないが、瘤があったり、反っていたり、本当の丸ではないから、そう簡単に思ったところに転がせないのだ。
それでもなんとか積み込んで、次は山形へ向かう。
東北自動車道に乗るには、首都高を縦断しないといけない。
時間的にも夕方で、そろそろ行楽帰り、仕事帰りのクルマとぶつかりだし、延々と自然渋滞。
なんだかんだで東京を出るまで1時間以上かかった。
後は延々と、走るのみ。
ここまでずっと助手席だったので、山形までは運転を担当する。
クルマも少ないし、道も広いしで、ちょっとばかし大きなクルマでも大丈夫。
走って走って、5時間ぐらいで山形へ、夜道を走るも何もなく、さっきまでいた東京とえらいギャップで、案外日本も広いもんだと改めて思う。
それでもコンビニだけは、ちゃんと一定区間にあるは感心したというか、何となく妙な違和感を感じた。
夜中に目的地の金山町に入り、元同僚の森林組合の職員である狩谷氏が迎えてくれた。
久しぶりにあっても相変わらずなのは、友という存在のありがたいところか。
休憩所を仮眠を取るのに貸してもらい、朝まで眠らせてもらう。
移動距離1000Kmぐらいの、今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2004年07月31日 23:59

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