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2006年04月27日

僕がweblogを始めた訳

なぜ今更、これだけブログ、Blog、Weblogというものが世にある中で、あえて始めるのか?というに意味については木の工房KAKUのwebサイト(http://www.kinokoubou.com/)にある2006年4月24日の日記をご参照いただければ、だいたいの訳をおわかりいただけることと思います。
木と木工、木のある暮らしにまつわる情報の発信だけでなく、weblogの性格と機能をいかして交換と共有ができないかと模索しています。

ブログやWebサイト、ホームページにて関連情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、トラックバックもしくはコメント覧にURLをご記入いただけますと幸いです。

また、運用方法についてアイディアやご提案などございましたら、どうぞご教授ください。

インターネットの大海原に新たに船出した小舟ですが、どうぞよろしくお願いいたします。


◆参照リンク
[diary/ふつうの木工家?のふつうの日々]: weblogと日記

くり

[クリ/栗:ブナ科:広葉樹/環孔材]

栗といえば思い出すのが、栗羊羹、天津甘栗、モンブラン等の甘いお菓子ですね。これは栗の実の話ですが、実も甘いですが、木自身にも甘味の成分が含まれているみたいで、丸ノコで切断加工していると、適度な摩擦熱を帯びて、甘栗をむいたときみたいな甘い香りがすることがあります。栗の実を食べると良く虫に喰われているのに遭遇しますよね、木を加工しててもあんな感じの虫喰いの穴によく遭遇します。さすがにもう虫は出てきませんが…。
用材としての性質は、よく知られているように心材部は腐りにくいので(これはタンニンという成分が多く含まれているからだそうです。ポリフェノールといえばご存じの方も多いのでは?)、建築用土台に使われるそうですが、昨今の建築事情では、栗の土台を使うような家はよっぽどこだわった住宅だと思います。防腐剤や、防虫剤を使わなくてもよいので、シックハウス対策によろしいのでは?(モノが少ないので、一般住宅に使う材料と比べるとちょっと高くなりますが、長い眼で見れば…、中国産や集成したもの市販されている様ですし。)
仕上がり感は、ナラやケヤキと比べると木目や色が素朴な感じで、落ち着いた雰囲気をもってます。わびさび感があるので、和風の空間に置くといい感じだと思います。「シルバーグレーの初老の紳士」といったところでしょうか?


クリの板目

クリの柾目

◆クリについてのリンク

木の気持 : クリクリーム
http://kinokoji.exblog.jp/2733925/

2006年04月22日

けやき

[ケヤキ/欅:ニレ科:広葉樹/環孔材]

ケヤキ並木など街中でも見かける、日本では桧、杉に並んでメジャーな木材かもしれません。
木の工房KAKUのある大阪府岸和田市は地車(だんじり)祭で有名ですが、その「だんじり」が総ケヤキ造りなのです。
岸和田市内に「だんじり」を専門でつくる工務店が数軒あり、そこの大工さんのお話では「ここ(岸和田)は日本で一番ケヤキ(それも高級な)が集まるとこなんや!」そうです。実際、工務店が利用する製材所の土場には「農林大臣賞」なんて札の貼られたびっくりするような大きなケヤキの丸太が積んであります。
実際に加工する感じは、よく云われるように硬い木ですが、硬いが故にもろいといった感もあります。(超硬鋼と似ていますね。)ちょっと切れてない刃で削ると逆目は掘るし、欠けは出るし、かといって刃の通りが悪いわけではないというなんか気難しい材です。肥えたケヤキの赤身はヤニっ気がけっこう強くて丸ノコ、トリマーなどの回転刃物で加工するときに刃にヤニがくっついて難義するときもあります。においも独特のケヤキ臭さがあります。
仕上がり感はやっぱりケヤキという品のある、紅く木目が鮮やかで重厚な感じが「本物を知るダンディー(こんな言葉使わん)な紳士」の雰囲気といったところ。
一言でいうとちょっと手強いけれどやりがいありってやつかな?(これはケヤキに限らんやろ!)

ケヤキ板目写真
ケヤキの板目
ケヤキ写真
ケヤキの柾目

■ケヤキについてのリンク
Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=ケヤキ&oldid=5096121

wood.co.jp(木の情報発信基地>世界の木材、樹木)
http://www.wood.co.jp/wood/m174.htm

府中家具工業協同組合>木材図鑑
http://www.fuchu.or.jp/~kagu/mokuzai/keyaki.htm

木と話がしたいなぁ・・・: 木と樹の話 No.3ケヤキ
http://forestfactory.cocolog-nifty.com/weblog/2005/08/no3_6d22.html

木の気持 : 大きなケヤキの木の下で
http://kinokoji.exblog.jp/3114442/