ちいさな工房の毎日を綴ります。
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「ふつうの木工家?のふつうの日々」

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2008年10月11日

張っていただきました

夜、『more イスヰス』に出展するイスを張っていただきに『Dr.チェアー』平田さんの工房へ。

前回、迂闊にもカメラを忘れたので、今回は実況写真を撮らせていただきました。

大まかな作業工程の流れを追ってみました。

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下地にウェービングテープを張ります。これで板張りと違う座り心地になります。

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ウレタンをノコギリを包丁のように改造した刃物でカットしていきます。

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今回は、堅さの違うウレタンを三層重ねてます。

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幕板の周りにもウレタンを貼って、張り地が完成しました。

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端切れをつかって張り地の型をとってます。

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型ができました。線対象なので半分だけで大丈夫です。

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今回の張りに使う真紅のレザーです。
3脚分で、牛の半身分……牛、大きいです!!
ただ、脚の部分や、傷があったりするとそこは使えないので、歩留まりが悪いです。
そこは、自然素材の木と似た所があります。

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一脚分の張り地が切り抜かれました。

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前の角の部分をミシンで縫製していきます。
(ミシンも平田さんご自身でかけられます。)

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張り込みが始まります。

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入り隅は、張り職人の腕の見せ所だそうです。
(押しこんでも簡単に中身が見えないのが良い仕事だそうです。)

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さあ、張りあがりました!!パンパンな感じが良いです。

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裏張りをして、完成……。

この椅子は、長野『more イスヰス』と倉敷『蔵の中の木の椅子展』に出展いたしますので、機会がありましたら、是非、座り心地をお試しください。

今日はそんなとこ。

投稿者 KAKU : 2008年10月11日 23:59

 

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